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0歳から1歳になり、行動範囲が広がって、感情表現も豊かになって、より人間らしくなります。そんな1歳児の担任を初めて担当する保育士は、さまざまなことに緊張していることでしょう。

1歳児というのはどのような特徴があるのか、「噛み付かれたり、イヤイヤ期があるっていう話も聞くしなあ」と不安に思うことも多いです。

1歳児の担任を初めてすることになった保育士さんへ。1歳児担任の楽しさと大変さや1歳児ならではの保育のポイントなどを説明します。

1歳児の担任保育士としての楽しさと大変さ

歩きはじめ、話し始める

1歳児は、歩き始めます。そしてなんと、話し始めます。1歳から1歳四ヶ月ほどの間で、歩行と言語を習得することが多いのです。

はいはいから、つかまり立ち、伝い歩きへと進化していき、伝い歩きから自分で二足歩行をしていきます。さながら人類の進化の縮図のようです。

そういった子供の成長を、目の当たりにすることがあります。保育士が初めて歩く瞬間を目にするということもあるでしょう。

親よりも先に見られることがあるというのも、面白いところですね。また、初めて話す言葉を把握するのも楽しいところでしょう。

初めて歩いた・初めて話した・・・まだまだ初めてづくしな1歳児。うれしさと感動を子供から与えてもらうことができるところが、1歳児の担任の楽しいところと言えるのではないでしょうか。

感情表現がはっきりしてくる

歩行や言語を習得するだけでなく、1歳児は感情表現もはっきりしてきます。好きなものに対して目を輝かせて全身で反応したり、喜びを表現したり、嫌なことはハッキリと拒否したり・・・。

まだまだ言葉は不完全ですが、体全体で感情表現をすることができるようになるのです。それによって大変なこともありますが、楽しいと思えることもあるでしょう。

噛み付きや引っかき

感情表現がハッキリしてくることで、大変になるのが、噛み付きや引っかきです。1歳児は気にならないことがあればすぐに噛み付いたり、引っかいたりします。でもそれには悪気は無いのです。

3歳児・4歳児ともなれば、噛み付くのはいけないことと知っているでしょうから、悪気があるでしょう。

でも、1歳児は他に不快感を伝える手段が無いのです。うまく感情を伝えられずにフラストレーションがたまり、それがつい噛み付きや引っかきなどの攻撃行動に繋がってしまいます。

日常茶飯事的に噛まれたり、引っかかれる。思わぬ怪我をすることもあるので、大変です。

第1の反抗期、「イヤイヤ期」がある

1歳児になると、イヤイヤ期に突入します。これは第一反抗期と呼ばれるものです。人生で最も早くに訪れる可能性のある反抗期。

保護者や保育士の意見と子供の意見が衝突しあうのです。自我の目栄え・自立心の目栄えというと、とても良く聞こえます。

でも、それによって保育士はとても大変な思いをすることになるのです。イヤイヤ期に入ると、何かにつけて拒否してくるようになります。

今は食べたくない・今はその遊びはいらない・今は寝たくない・・・保育園のスケジュールに反抗するのです。思うように保育が出来ず、いらいらすることもあるでしょう。

1歳児の担任保育士として気をつけるべきこと

かんしゃくを起こしたらどうする?

イヤイヤ期にあるように、1歳児は自己主張が強く激しくなってきます。自己主張が激しくなるのですが、主張をうまく伝えられない。それを言葉にできないことで、イライラするのです。

たとえば、自分が遊びたかったのに、お友達におもちゃを取られてしまった。遊びたいと言葉に出来ず、伝えられず、イライラして、かんしゃくを起こす。

泣きわめいてしまったり、お友達に噛み付いてしまったり、引っかいてしまったり・・・。このときに絶対やってはいけないのが、無視です。大人が子供を無視すると、子供の性格は曲がってしまいます。

1歳という感情表現が形成される時期にそれをしてしまうと、感情表現自体を諦め、自我の形成がままならないこともあるのです。

これがしたかったんだよねと、子供の気持ちを代弁しながら、その怒り悲しみといった感情を受け入れてあげましょう。

出来たらほめること! 性格形成にも関与する

1歳児には自立心が芽生えるため、1歳児の保育は、人格形成や性格形成に影響を与えます。着替えや食事など、保育士にしてもらうのでなく、自分でやりたいということもあるでしょう。でも、なかなかうまくいかないものです。

ぐずらないように、声かけをしながらサポートをし、うまくできたらほめることが大切。「うまくできた!」という経験と「ほめられた!」という経験が、子供の自信になります。それが、チャレンジ意欲に繋がるのです。

1歳児への保育は、その後の人生を大きく左右することになるということを、意識しておきましょう。