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コミュニケーション能力が生まれ、発達し、イヤイヤ期もなかなかに落ち着いてくる3歳児。言葉で気持ちを伝えたり、相手の気持ちを汲み取ることができるようになってきて、話の通じる相手になりつつあります。
そんな3歳児の担任を初めて任されるという人には、不安があることでしょう。
事実、3歳児の保育では気をつけるべきことがたくさんあります。大変なことも、多々あるでしょう。しかし、それだけではありません。楽しいこともあるのです。
3歳児の担任保育士の仕事の楽しさと大変さ
好奇心旺盛にいろんなことをやってくれる
3歳児は、好奇心が旺盛です。チャレンジ精神もたくましく、いろいろなことにチャレンジしようとします。
保育士が「これをやってね」と言ったことも嫌がらず嬉々としてやってくれることもあり、とても楽しいでしょう。子供からあれをやりたいこれをやりたいと言われるのも、なかなかに感慨深いものがあります。
鬼ごっこなど、運動・ルールのある遊びができるようになり、遊びの幅も広がります。注意することも増えますが、楽しさも増えます。
ルールが理解できる
先ほど「ルールのある遊びができるようになる」と述べましたが、3歳児になると、簡単なルールであれば理解できるようになるのです。それは遊びだけとは限りません。
たとえば「順番に並ぶ」「おもちゃは皆で貸し借りして使う」というような基本的なルールも理解できるようになります。
しっかりと順番どおりに並んでくれたり、おもちゃの貸し借りを子供の間でやっているのを見ると、ほっこりするものです。
我慢することも、許すことも覚えます。この頃から、子供同士に社会が生まれます。子供同士の社会を見てみても、面白いかもしれません。
「どうして?」が多く、答えにくい質問も頻繁に飛んでくる
祭事はイヤイヤ期が落ち着いてくる子供が多い代わりに、「どうして?」といった質問が増えるのです。答えやすい質問ならまだ良いでしょう。「どうして並ばなきゃいけないの?」であれば「みんなが笑顔で過ごすため」と、決められた回答があります。
でも、中には答えにくい質問をする子もいます。どうして子供が生まれるのかというのは、その代表ですね。中にはどうして人は生まれてくるのかと、生命の根源・生命の意味すら質問してくる子供もいるようです。
また、質問に返答した後、その返答に対してまた質問をしてくることもあります。質問攻めにあい、なかなかに大変です。
学習能力が高く、言葉遣いに気を遣う
質問攻めをしてくるということにも現れている通り、3歳児になると知能が発達します。それによって学習能力が高くなるのです。
大人のやっていること・大人の言っている言葉などを覚えるようになります。たとえば大人が「このやろう」と言えば、子供も「このやろう」と言うようになるのです。
保育士は何気ないところでも、言葉遣いに気を遣わなければならなくなります。子供に聞かれても問題ないような言葉遣いを、常にしなければならないのです。
2歳児担任の注意すべきこと・保育のポイント
質問に適当に答えないこと
3歳児は大人にたいして、どんどん質問をします。答えにくいような質問、正直自分にもわからないような質問をしてくることもあります。
困ってしまうこともあり、イライラすることもあるかもしれません。でも、それは純粋な心からの好奇心の表れなのです。適当に答えてはいけません。
その瞬間に答えられないときには、「なんでだと思う?」と一緒に考えるように聞いてみて、子供の考える力を養ってみると良いでしょう。
一緒に調べてみようかと、好奇心を高める動きも良いですね。答えられなければ、適当に答えるのでなく、そういった方法で子供の能力を伸ばすようにするとベターなのです。
すぐに喧嘩を仲裁しようとしない
自我が発達して、小さなコミュニティが出来ている3歳児ともなれば、子供同士の喧嘩も頻発します。ここですぐに喧嘩を仲裁してしまうと、いけません。
この頃の子供は、喧嘩を通じて「要求が何でも通らないこと」「相手にも意思があること」を学ぶのです。社会性を学ぶ大切な機会ですから、しばらく見守ることが大切。
子供同士で解決することもありますし、見守っていて解決しなさそうであれば、助け舟を出すという形で間に入ると良いでしょう。