[PR]
公立保育園は、運営母体が自治体ですが、私立保育園にはさまざまな運営母体があります。そのうちのひとつが、NPO法人です。
NPO法人とは、ノン・プロフィット・オーガナイゼーションの略称。つまりは利益を求めない法人組織ということになります。株式会社が利益優先のところ、NPOはサービス提供優先なのです。
そんなNPO法人が運営母体となっている保育園の求人状況や、求人の特徴などについて説明します。
NPO法人が運営する施設の保育士求人傾向
求人は全国にあるが、株式会社の求人ほど多くはない
運営母体がNPO法人である保育施設の求人を探してみると、全国である程度の求人は見つかります。都市部・地方に限らず、あるのです。
どちらかといえば、都市部よりも地方に多い傾向があります。都市部には、株式会社が手を伸ばしているのですが、株式会社がなかなか手を伸ばせない地域では、NPOが運営している保育施設の数も多いです。
ただし、全国的に求人数を見てみると、その数は株式会社運営のところに比べて圧倒的に少なくなっています。
パートが多いが、正職員もある
NPO法人の働き方について、NPO法人にあまり詳しくないという人は、あまり想像ができないかもしれません。NPO法人の働き方は、雇用形態としては株式会社と同じようなものと思っておいて問題ありません。
その中でも、NPO法人が運営母体となっている保育施設では、パート・バイトの求人が多いです。
ただ、正職員の求人が無いというわけではありません。正職員の求人もある程度見つかります。そのため、求人さえ見つけることができれば、パート・バイト・正職員どの働き方もできるでしょう。
まずは求人を探してみて、見つかれば、雇用形態について絞り込んでみましょう。
NPO法人が運営する施設における保育士の待遇
月収の相場
NPO法人が運営元となっている施設の月収は、一般的には株式会社が運営母体となっている施設よりも低いとされています。
中途採用の求人を見ていても、月収15万円から17万円というものが多いです。20万円を超えるような条件を提示している求人は、なかなかありません。
バイト・パートの時給ともなれば800円から950円が相場となります。都市部でのコンビニ定員とあまり変わらないでしょう。時給・月給ともに相場が低くなっているのには、理由があります。それはNPO法人だからです。
冒頭でも説明したとおり、NPOは利益を優先しません。ボランティアのような気質があるところです。保育料金も安いところが多く、補助金や助成金で運営されているところが多い傾向があります。
人件費を多くするような余裕はありませんし、NPOは職員にもボランティア気質を求めてくることがあるため、人件費を高くするという発想も無いところが多いです。
そのため、月収の相場が低くなっています。
残業は多いが、残業代は出ない
他の保育園と同じように、NPO法人が運営母体となっている施設では残業があります。ただ、この残業というのが、NPO法人運営の施設の場合は少々厄介です。
先ほどから何度か「NPO法人はボランティア気質がある」と述べていますが、そのためか、仕事という意識が低いです。仕事ではなく、ボランティア感覚なのです。
そのため、残業をしているという感覚もあまりありませんし、残業をさせているという感覚もありません。みんなが自発的に残業をしているものと思っており、自発的に残業をすることを求められることが多いのです。
残業時間は必然的に長くなります。それだけなら良いのですが、残業代も出ないのが問題なのです。所謂サービス残業ですね。しかもそれが当たり前と思っている風潮があります。NPO法人とはブラック企業に似ていると言えるのではないでしょうか。
福利厚生が貧弱
NPO法人はビジネスにうといところが多いため、福利厚生についてもあまり期待できません。
有給休暇の取得および各種長期休暇や休暇制度の利用などができないところが多いです。その他についても、ボーナスが出なかったり、手当てが十分でなかったりする傾向があります。