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精神保健福祉士というのは、精神科ソーシャルワーカーと呼ばれています。

心に病を抱える人というのは、日本社会ではとても多いです。子供から大人まで幅広い人が、心の病を抱えて、それに抗いつつ生きています。そんな人たちがスムーズに生活できるようにサポートを行うのが、精神保健福祉士に与えられた役割です。

保育士がスキルアップに取る資格としてはハードですが、福祉関連資格ということで、保育士にとって役に立つ資格でもあります。

「精神保健福祉士」の資格概要と取得方法

精神保健福祉士は、国家資格です。公益財団法人社会福祉振興・試験センターが行っている国家試験を受けることによって、資格を取得することができます。

福祉系大学を卒業し、それぞれ定められた科目を履修し、それから精神保健福祉にかかわる実務を経験することで、試験を受けることができるようなります。

国家資格ですが、難易度は国家資格の中でも低めです。合格率も60%前後で毎年比較的安定しており、合格しやすい資格と言えるのではないでしょうか。

20代で合格する人が多いので、若い人であったとしても十分に取得可能です。30代40代が占める割合も多いので、どの年代であってもチャンスがあると言えるでしょう。

保育士が「精神保健福祉士」の資格を取得するメリット

職場の選択肢が大幅に増える

精神保健福祉士の資格を取得すると、職場の選択肢が大幅に増えます。保育士資格しかなかったころと比べれば、倍以上と言っても過言ではないでしょう。

医療関係・福祉行政機関・生活支援サービス・司法施設・そのほかの施設と、さまざまなところへの就職が考えられます。

医療機関なら精神科の単科病院、福祉行政機関なら自治体や保健所に精神保健福祉センターなどが考えられるでしょう。

生活支援サービスなら、相談支援事業や自立訓練事業・ケアホームに児童養護施設などです。司法施設は矯正施設・その他にハローワークや各企業・社会福祉協議会に教育機関にも仕事があります。

企業や教育機関・ハローワークや社会福祉協議会・矯正施設は近年広がった職域であり、まだまだ精神保健福祉士の職場として浸透しているわけではありませんが、その分、可能性は大きいです。

児童養護施設での仕事に役立つ

保育士が関係している施設であれば、児童養護施設などが精神保健福祉士の職域と一致しているでしょう。児童養護施設で働きたいと思っている保育士や、児童養護施設ですでに働いているという保育士にとっては、とても大きなスキルアップに繋がります。

児童養護施設にはさまざまな子供がやってきます。親が病気だという場合、死亡したという場合、経済的理由・・・最近では親からの虐待などが理由としては多いでしょうか。

特に虐待を受けた子供というのは精神的に難しいところがあります。そこで、精神保健福祉士としての知識や技術が役立つのです。

保育士を辞めて精神保健福祉士として働くという選択肢も

保育士としての給料は低いのですが、精神保健福祉士の給料はそれよりも若干高いです。

精神保健福祉士の平均年収は、350万円から400万円程度と言われています。平均推移にすると、270万円から550万円です。平均月給は28万円から30万円程度。

極端に低い場合を省いて考えれば、十分に保育士よりも給料が高いと言えるでしょう。普通に働いても350万円から400万円、管理職になれば500万円以上も可能です。

精神保健福祉士として生きることを決めれば、保育士よりも待遇がよくなります。

まとめ

精神保健福祉士は受験資格のこともあり、国家資格ということで比較的ハードな資格です。スキルアップとして使うにしてはハードですが、受験資格を満たすことのできる前提条件があるなら、チャレンジして損は無いでしょう。

保育士として精神保健福祉士を活かすか、その逆か、はたまた精神保健福祉士のみで食べていくか、その後で考えれば良いのです。

選択の幅は、できるだけ多いほうが良いでしょう。