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保育士といえば、子供の面倒をみる仕事ですが、子供の面倒をみる仕事は保育士だけではありません。他には幼稚園教諭や養護教諭などがあり、たびたび比べられることもあるのではないでしょうか。ここでも、保育士や幼稚園教諭・養護教諭について比べてみたいと思います。
比べる内容は、それぞれの勤務先と給料です。就職できる職場の種類が多ければ多いほど、資格としてつぶしがきき、転職もしやすくなります。給料と合わせて、職業の将来性について語るにおいては外せない要素です。
勤務先の選択肢の違い
保育士の勤務先
保育士の就職先は、保育園などの児童保育施設が一般的です。私立保育園の数がとても多く、保育園以外でもさまざまな勤務先が考えられ、活躍の場がとても広くなっています。それぞれの勤務先について、箇条書きにしてみましょう。
- 保育所
- 児童厚生施設
- 母子生活支援施設
- 乳児院
- 助産施設
- 児童養護施設
- 知的障がい児施設
- 知的障がい児通園施設
- 盲ろうあ児施設
- 肢体不自由児施設
- 重症心身障がい児施設
- 情緒障がい児短期治療施設
- 児童自立支援施設
- 児童家庭支援センター
いくつか分かりづらいところがあると思うので、そういったところだけ説明します。まず盲ろうあ児施設についてですが、これは目が見えない児童・強度の弱視児童を入所させ、保護する施設です。目が見えない児童の自活支援をします。
心身障がいなどについてはイメージしやすいでしょうが、情緒障がい児短期治療施設というと、あまり聞きなじみもなく、イメージしにくいという人も多いでしょう。これは、軽度の情緒障がいを持っている児童を短期間入所・通所させて治療および援助を行う施設です。
情緒障がいというのは、不登校に引きこもり・拒食などをさします。最近では児童心理療育施設と呼ばれることもあるようです。
幼稚園教諭の勤務先
幼稚園教諭の勤務先は、保育士ほど幅広くありません。以下が幼稚園教諭の資格で考えられる勤務先のリストです。
- 公立幼稚園
- 私立幼稚園
- 認定こども園
- 保育園
幼稚園教諭の免許を持っている人が、保育園で働くことができるという法改正があり、活躍の場が少しだけ広がりました。保育園で働くのには条件がありますが、勤務先として考えられるのでリストインしています。一般的には、公立・私立幼稚園または認定こども園で働くことになるでしょう。
養護教諭の勤務先
養護教諭は保健室の先生という、看護職のひとつとなっています。その勤務先は、幼稚園教諭よりは種類が多いですが、保育士よりは圧倒的に少ないです。というより、保育士の勤務先が他と比べてとても多くなっていますね。
- 小学校
- 中学校
- 高等学校
- 盲学校
- 養護学校
- 聾学校
一番最後に挙げているのは、ろう学校です。盲学校や養護学校と同じく、特別支援学校のうちのひとつとなっており、聴覚に難のある児童が対象となっています。小中・高等学校・特別支援学校における保健室の先生というポジションが、養護教諭の勤務先となっているのです。
給料の比較
保育士の給料
保育士の給料は、317万円から328万円程度が相場となっています。平均月収は22万円程度、時給は1,256万円程度で、ボーナスは57万円程度です。男性平均年収は351万円、女性平均年収は314万円となっています。お世辞にも、給料が高いとは言えませんね。
幼稚園教諭の給料
幼稚園教諭は、333万円から347万円程度が相場となっています。これは、過去6年間の平均年収の最も低い年と最も高い年からデータを取っているものです。
平均月収にすると、23万円程度で、時給は1,338万円程度となっています。年間ボーナスは保育士より高く69万円程度です。男性平均年収は511万円、女性平均年収は341万円と、男女差が激しいですね。
ただ、全体的に保育士よりも給料が高いです。
養護教諭の給料
養護教諭は一般の教員と同じ年収になっています。小学校・中学校では月収が平均で41万9千円程度となっており、高等学校では44万3千円程度となっています。それぞれ平均年齢は43歳から45歳程度。初任給は20万円程度です。高等学校と小中学校に給料の違いは、特に見られません。
年収にすると40代で700万円台にまで順調に上がっていきます。
まとめ
これまでの比較を簡単にまとめると、活躍の場は保育士が圧倒的に多いが、給料は養護教諭が圧倒的に高いということになります。
それぞれ違った立場・角度から子供の面倒をみる仕事です。保育士になりたいというのでなく、漠然と「子供の面倒がみたいなあ」と考えているのであれば、給料・勤務先の種類などから、どの資格をとるか、選んでみてはいかがでしょうか。