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保育士は職場への定着率が低いのですが、その原因には労働環境の悪さがあるとされ、数年間問題視され続けています。

賃金の低さであったり、労働時間の長さであったり・・・極めつけは残業時間の多さです。その残業もサービス残業であることが多く、ブラックな実態が問題となっています。

厚生労働省は1ヶ月に4時間の残業時間であると公表しましたが、実際は月に40時間程度残業があるとされているのです。しかし、中には残業が無いまたは残業時間が短く少ないといったところもあります。そういった職場の求人を探してみましょう。

残業が無い・少ない保育園の特徴

社会福祉法人運営の認可保育園は残業が多い

社会福祉法人が運営している認可保育園は、アットホームな雰囲気であることが多いです。家庭的で、まるでボランティアサークルかのような雰囲気に包まれています。そう言うと良いことのように聞こえるかもしれませんが、それが非常に問題なのです。

そういった雰囲気のところは、当然のように居残り残業をすることになります。上の人間が「人のためだから当然だ」と言わんばかりに残業をし、下のものがそれにならって残業をしなければならない状況があるのです。

まるで保育士の仕事を慈善事業であるかのように捉えているこの風潮は、社会福祉法人という団体ならではのものでしょう。

中には派遣社員を雇っているところもありますが、その派遣社員にすら残業を強いるところがあります。残業をせずに帰ろうとすると、人間性を疑われてしまうということもあるようです。そういったところはサービス残業が基本となるので、避けるようにしなければなりません。

株式会社運営の無認可保育園は残業がない(少ない)

株式会社が運営している無認可保育園というのも、最近ではとても多くなってきています。中には複数の保育園や託児施設を運営している会社もあり、チェーンの施設なども生まれてきているのです。

そういった株式会社が運営している認可外保育園というのは、残業が少ない傾向があります。

中には残業が無いというところもあり、その数も決して少ないわけではありません。株式会社が運営元だと、ビジネスライクな考え方をしています。

保育は慈善事業ではなく、金儲けのための仕事なのだと割り切った考え方が染み付いているため、残業が当然という風潮が無い場合が多いです。そういったところは、残業手当が支給されるということもあります。

正社員には残業をさせるところでも、派遣社員には残業をさせないところが多いです。株式会社でサービス残業をさせるところは、風潮ではなく、人件費に回す予算に基本給以上の余裕が無いようなところとなっています。

残業が無い・少ない保育士の勤務先いろいろ

交代制の託児所など

交代制の託児所は、残業なしのところが多いです。交代制でシフトを組んでいるということは、必ず就業時間に区切りが訪れます。そしてその区切りに、自分の仕事を引き継いでくれる人材が現れるのです。そのため、仕事の始まり・終わりがとてもハッキリしており、残業がほとんどありません。

3交代制・2交代制など交代でシフトを組んでいるような施設で残業をするときは、次の時間帯の人が遅れているときくらいのものです。交代制のシフト制勤務が多いのは、無認可保育園や託児所の類になっています。

企業内保育は残業時間が比較的短い

企業内保育は交代制ではなく、時間が固定されており、その日の初めから終わりまでを担当することが多いです。夜も仕事がある会社であれば、交代制がとられていますが、そうでも無い限りは実働8時間の午前から夕方までとなります。

会社で働く人たちの仕事が終わり、帰宅する時間になれば子供も一緒に帰宅することになるため、企業内保育は残業時間が短いです。ただ、親が残業をする場合などには一緒に残業をしなければならないこともあるため、残業が全く無いとは言い切れません。

全体的に残業をしない方針の会社だと企業内保育も残業なしになります。同じ理由で、美容院の託児所も残業が無いことがほとんどです。美容院が閉まれば仕事が終わりですし、美容院が残業をしなければならなくなることも稀ですからね。