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近年じわじわと増えているタイプの保育園があるのをご存知でしょうか。きっと頭の中に数種類浮かんだと思うのですが、1996年ごろからJR東日本が取り組んでいたという保育園です。そう、駅型保育園ですね。
駅型保育園は、まだまだ歴史の浅いタイプの保育園なのですが、需要は伸びてきつつあり、施設数も多くなってきています。
JR東日本をはじめとした電鉄会社が駅型保育園の事業に手を出していたり、そのほか民間企業も駅型保育園を電鉄会社と協力して提供しているのです。
駅型保育園というのは、鉄道会社が駅ビルなど、駅の関連施設で運営している保育施設のことを言います。
通勤をする際にそのまま預けることができたり、保育時間が長かったりと、保護者にとって大きなメリットがあり、近年需要も増加傾向にあるのです。
待機児童問題への対策としても期待されている駅型保育園。それは、電鉄会社の乗りやすい電車を作りつつ、住みやすい沿線作りをするという思惑があるのです。子供がいる家庭が街を選ぶポイントは、子育てのしやすさですからね。
子育てしやすい沿線作りをすれば、その沿線に子供連れの家族が集まり、電鉄利用者が増えるという目論見があるのです。
そんな駅型保育園で保育士が働く場合、どんな仕事をするのでしょうか。
駅型保育園で働く保育士の仕事内容
駅型保育園というと、特殊に聞こえるかもしれませんが、仕事内容は一般的な保育園と同じです。預かる時間が長いという特徴からも、認可外保育園を彷彿とさせますね。
仕事内容は子供を預かり、保育をすること。一緒に遊んだり、散歩に連れて行ったり、ご飯やおやつを食べさせたりします。
駅型保育園の職場としての魅力
駅型保育園で働く保育士にとっての魅力・メリットというのは、まず通勤が便利ということが挙げられます。保護者にとっても送り迎えが楽ですが、働いている保育士にとっても同じです。
その駅で降りてそのまま保育園に直行できるのですから、通勤にも余裕が生まれます。
駅型保育園は認可外保育園ですが、その場合でも自治体の補助を受けることができる「準認可保育園」となっていることが多いです。そのため、職員の配置など保育環境にはしっかりと基準が設けられているため、預ける側も働く側も安心できます。
一般の保育園と比べると預かり時間は長いですが、開所時間自体が長いわけではありません。夜勤をしなければならないのかと問われると、答えはNOであることが多いです。
駅型保育は駅ビルで行われていることが多いですが、駅ビルは夜間になると閉まることが多く、そういった駅ビルで営業されている保育園は夜勤がありません。
夜間でも閉まらないところだと、夜勤もあるでしょうが、基本は無いと思って良いでしょう。そういったことが、駅型保育園で働くメリットとなります。
駅型保育園の保育士求人傾向
駅型保育園はまだまだこれからの事業で、2016年現在は首都圏くらいでしか見かけることがありません。関東周辺の鉄道会社の駅型保育園の数ですが、JR東日本が68箇所、東京急行電鉄が15箇所、小田急が11箇所となっています。
ほかにも、西武鉄道・京王グループ・京急グループ・東京メトログループに相鉄グループ・東武鉄道・京成グループが駅型保育園を解説していますが、いずれも10件未満です。まだまだ数が少ないですね。求人もなかなか見つかりません。
駅型保育園で働く保育士の給料・待遇
給料ですが、施設ごとに差はありますが、16万円から18万円程度でスタートするのが一般的です。ただ、経営母体の規模が大きなところがほとんどとなっているため、ボーナスなどで年収が化けることがあるかもしれません。
また、鉄道会社が運営に携わっている場合には鉄道会社が所有している施設の割引などを受けられることがあります。福利厚生が充実しており、鉄道会社が運営に携わっているところは待遇が比較的良いのです。
まとめ
駅型保育園はまだまだこれからで、非常に注目されています。
効率の良い保育園としてさまざまなところから注目を浴び、需要も高い施設だからこそ、求人数もまだまだ多くはありません。災害時の対策や子供の安全など課題もまだまだたくさんあります。
そういった「まだまだ不完全な施設」だからこそ、やりがいが多いのです。魅力を感じた人は、転職を考えてみてもいいかもしれませんね。