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近年は核家族化が進んでおり、日曜の夕方に見るような息子家族と親が同居している世帯は少なくなっています。

高齢者はどんどん施設に入っていき、施設に入らない人も老老介護などが問題になっていますね。高齢者と子供が触れ合う機会というのは、本当に少なくなっているのです。

そんな中、注目されているのが高齢者施設に併設されている保育所。ここでは高齢者と子供の交流が盛んに行われています。

高齢者施設併設保育所とは?

高齢者施設併設保育所は、比較的新しいタイプの保育所です。誕生した背景には、介護士の人材不足などがあります。子育てをしている人でも働くことのできる環境を作れば人材確保につながると考えた各事業者が、事業所の中に保育所を併設しているのです。

そのため、高齢者施設で働いているスタッフの子供を預かることになります。また、介護業界の人材確保だけでなく、待機児童解消の取り組みとしても注目されているのです。待機児童を減らすためには、その受け皿になる保育施設が必要になります。しかし、新しく作るにはそれだけの土地とお金が必要です。

そこで、国は保育所を併設する施設を増やす取り組みを行っており、その一環として高齢者施設併設の保育所も機能しています。

高齢者施設併設の保育所で働く保育士の仕事の特徴

高齢者施設併設の保育所の特徴といえば、なんといっても子供と高齢者の世代間交流です。高齢者施設の中に保育施設があるため、子供のすぐ近くに高齢者がいます。

高齢者と子供の交流があり、まるで核家族のような暖かい雰囲気をつくることができるというのが特徴です。

子供と高齢者が交流することによって、高齢者の心のケアをすることも可能で、それによって認知症の防止にもつながります。影響は高齢者にのみあるのではなく、子供にも現れます。子供が高齢者と交流することにより、子供が思いやりの心と社会性を身につけることができるのです。

また、保育士だけでなく高齢者が面倒をみてくれることもあるので、より多くの目で子供を見守ることができます。介護業界にも育児業界にもメリットがあるのです。保育士の仕事は彼らの交流を促し、子供を見守ることとなっています。

それ以外は、普通の託児所と同じような仕事内容です。

高齢者施設併設の保育所の仕事の魅力

給料や待遇面については後ほど説明するので、ここでは待遇以外の魅力について紹介します。まず最初に考えられるのが、保護者との連携です。

これは企業内保育や病院内保育と同じですが、同じ施設の中に保護者がいるので、何かあったときにすぐに連絡できます。親としても保育士としても安心です。

また、高齢者の認知症予防や子供の社会性のためなど、そこでの保育を通じて社会に貢献することができます。それがやりがいとなり、仕事の楽しさとなるのです。

雰囲気もアットホームであることが多く、看護師が常駐することもあるため、怪我・病気にもすぐに対応することができます。

また、ほかの職種の人との交流を盛んに行えるため、勉強にもなるのです。

高齢者施設併設保育所の保育士の待遇・求人傾向など

一般的な保育園より給料が高い

待遇についてですが、未経験の転職の場合でも19万円から22万円程度に加えて3か月分のボーナスと、一般的な保育園よりも給料が高く設定されているところが多いです。

小さな事業者が運営しているところだと、待遇もそれなりなのですが、大きな企業が運営しているところになると、その程度の待遇が期待できます。

実際の求人を見てみても、そういった金額に設定されているところが多いです。経験者だと30万円近くも可能なところもあるため、給料もしっかり上がっていくと予想されます。

福利厚生も充実している傾向がある

これも運営母体の規模によるのですが、大きな規模のところだと、交通費・退職金や各種手当てなど福利厚生が充実しているところが多いです。

介護業界は夜勤もあるため、保育士も当然夜勤をすることがあります。その際、夜勤手当がある場合がほとんどです。

さらに夜勤手当は基本給に最初から加わっているものではなく、基本給に上乗せされていきます。実際の求人では「1回8000円×回数」としているところがありました。

夜勤の回数は決して少なくはなく、体力的負担が大きいですが、その分給料はどんどん高くなります。

【まとめ】待遇は良いがその分大変なことも多い

近年増加している高齢者施設併設保育所ですが、その保育士は比較的高水準の待遇で働いています。他職種の人と積極的に交流し、学ぶことも多く、社会貢献もできる魅力が多い職場です。

しかし、高齢者から職員・子供への感染症の二次感染に気を配ったりと、高齢者施設特有の気をつけなければならないこともあります。

良いところと大変なところを理解した上で、比較的待遇の良い求人を探しましょう。