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女性が多い保育士業界には、あるひとつの問題が付きまとっています。それが、結婚や妊娠・出産です。

職人業界では「女性は結婚に妊娠や出産があるから、育てにくい」という理由で女性が敬遠されているそうですが、それだけ「仕事」にとって妊娠や出産が重要なテーマであるということが伺えます。

保育士業界は女性が多いため、女性が敬遠されていることはありませんが、妊娠や出産に対して施設側が慎重になるのは確かです。そこで、保育士の妊娠・出産と仕事について、少し考えてみる必要があるでしょう。

妊娠報告はいつすればいいの?

妊娠が発覚すると、多くの人は喜ぶことでしょう。望まない妊娠である場合を除いて、しっかりとした配偶者との子供であれば大喜びするはずです。妊娠発覚の喜びで狂喜乱舞してしまい、仲が良い同僚などに、勢いで話してしまうということもあるでしょう。

しかし、それはおすすめできません。大々的に知らせるのは、安定期に入ってからが良いでしょう。初期段階というのは、赤ちゃんが無事に育つかわからない時期ですから、大々的に発表するのは避けるべきです。

妊娠初期段階で報告すべきなのは、施設で一番偉い人・・・保育園なら園長に相談しましょう。

妊娠が発覚したけど、いつ同僚に発表すればいいのか、いつまで仕事を続けられるかなどの相談をします。基本的には、偉い人から順に伝えていくことになるでしょう。

妊娠している状態で仕事を続けるのはアリ?ナシ?

妊娠している状態で仕事をすることについての是非は、意見がわかれるところです。出来るだけ穴を開けたくないという保育士側の気持ちもあるでしょう。

しかし、保育士の仕事は走ったり・はしごなど高いところに上ったり・大声を出したりと、妊婦には向かない仕事です。

「頑張ればなんとかなる!」と意気込む人もいるかもしれませんが、それを周りから見ている人はどう思うでしょうか。その頑張りを評価してくれる・・・と思ったら大間違いです。

妊婦が走ったり高いところに乗ったり大声を出したりしていたら、周りは怖くて怖くて自分の仕事に集中できません。

子供を預ける保護者からしても、妊婦に任せるのは忍びないでしょう。周りのことを考えると、妊娠している状態で仕事を続けるというのは好ましくありません。

制度が無い場合は退職することになる

産休や育児休暇がある施設は、休暇を取得することになるでしょうが、その制度が無いところだと退職をすることになるでしょう。しかしそれは仕方の無いことです。

今の職場を決めるときに出産まで考えていなかった自分が悪いので、職場に文句を言わないようにしましょう。

妊娠・出産を機に退職した場合の復職先探し

退職して、出産後にある程度生活が安定してきたという場合には、再びどこかの職場で仕事をしようと考える人も多いでしょう。

その場合、もうすでに出産している・ある程度の育児をしているとしても、産休や育休の制度のある職場を探すのが好ましいです。

なぜかというと、そういった制度があるところは比較的子育てに対する理解があるところが多いため。子育てに対する理解度の指標になるため、産休や育休のキーワードは大前提となります。

その制度が無いところが育児に関して理解を示してくれるかといえば、そうではありません。理解があるのあら、そういった制度を設けるはずですからね。

子供が小さいうちはパートという働き方が良い

子供がまだ小学校にも入っていない・保育園に預けている・幼稚園児であるといううちは、パートという働き方が良いでしょう。正社員だとどうしても融通がきかないため、もしものときに対応できません。

病気のときに対応したり、子供の帰宅に合わせて仕事をしようとすると、どうしてもパートになります。

子供が学校に通いだしたら…

子供が学校に通い始めたら、パートナーと相談して勤務時間を決めましょう。学校に行っている間つまり日中に働くという場合も考えられるでしょうし、パートナーが日中に仕事をしているから、子供がいないうちに家事をしておいて、パートナーが帰ってきてから夜に仕事をするということも考えられます。

どのような勤務時間で働くのかによって、働く職場も変わるでしょう。

子育てしながらシフト制勤務は可能かどうか

子育てをしながらシフト制勤務をするということは、子供が小学生以上であれば十分可能でしょう。

それくらいの年齢になってくると、友達と遊びに出かけたりすることもあったり、家で一人でもゲームをしていたりと、子供の立場からしてあまり苦にならないことが多いです。

親が心配ということなら、パートナーの仕事が終わるまで、学童保育に預けるという手段もあります。

シフト制勤務も、十分に可能です。育児をしながらでも、さまざまな職場で仕事ができます。自分にはどの勤務時間・職場が合うのかを見定めて、復職活動をするようにしましょう。