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お絵かきの時間が大好きだという子供は、多いことでしょう。男の子ならロボットやライダーを描いたり、女の子なら花や虹などの風景を描く子供が多いでしょうか。

そういったお絵かきの時間というのを利用して、子供が何を考えているのか・子供がどう感じているのかを知ることができます。

そのための知識を養うのが、チャイルドアートセラピストという資格です。

子供としては、お絵かきをしているという実感しかないでしょうが、保育士からすればそれは重要な「子供のことを理解するための判断材料」となります。

チャイルドアートセラピストの資格概要と取得方法

チャイルドアートセラピストの講座は、ヒューマンアカデミーが行っています。この講座を修了することによって、チャイルドアートセラピストとしての認定を受けることが可能です。講座を受講するためには、78,260円かかります。税込みでは84,520円ですね。また、入学金の10.800円が別途で必要となります。

受講料には、認定試験の料金も含まれているため、そこまで高いというわけでもないでしょう。受講期間は、一ヵ月半程度で、総時間18時間です。全国各地で講座を行っています。また、授業見学も可能なので、講座を受けるかどうかを決める前に見学を申し込んでみるのも良いでしょう。

チャイルドアートセラピストはどのように役立つのだろうか

言葉ではわからない子供の感情がわかる

アートセラピーというのは、子供の描いた絵から、その子供の心理状態を読み取るというものです。子供は遊びを通じて、いろいろなことを学び取ることができるようになっています。遊びが子供の仕事だと言われているのも、そういったことがあるからです。

子供が好きな遊びに、お絵かきがあるでしょう。お絵かきも、子供の発達や心理状態と相互作用的に影響しあっているのです。どういうところから判断するかということは、講座で学びますが、ここで少しだけ触れておきましょう。それは色使いや絵のタッチです。

真っ赤な花を見たまま描きましょうと言って、青色の花を描く子供がいるとします。それは「反抗的な子供」というわけではありません。さまざまな心理状態が影響して、青色に「見える」ようになっているのです。

気分が落ち込んでいるとき、街の雰囲気が暗く見えることがあるでしょう。それと同じで、色が違って見えることがあります。そういった心理状態による絵への影響から、子供の感情がわかるのです。保育園にかよう子供はうまく言葉で伝えられない年齢の子ばかりですから、非常に役に立ちます。

もう少し深く自分で勉強すれば保護者のカウンセリングもできる

チャイルドアートセラピストの認定講座では、心理学について一部しか触れません。それこそ「絵と心理状態の関係性」くらいのものです。もう少し深く、自分で心理学について勉強をすれば、保護者のカウンセリングをすることもできるでしょう。

子供には絵を描いてもらって、保護者はより深い心理学の知識でカウンセリングを行う。親と子供両方の心を理解することによって、親子にある問題などを解明することができます。保育士にとっては、とても役立つ力です。

どうしてもこのチャイルドアートセラピストの知識だけでは不十分なところがあります。そこを独学で補えば、さらなるスキルアップが望めるのです。

まとめ:資格取得後にさらに役立てるなら・・・?

この資格は、講座を受けた後に試験を受けて合格することで、取得できます。取得も簡単で、決して難しいことはありません。

そのため、知識分野も比較的理解しやすいところに絞られています。この資格を取得した後に、実践的に役立てようと思えば、少々不十分と言わざるを得ないでしょう。

資格取得後、さらに役立てたいと思ったり、もう少し高いスキルが欲しいと思った際には、この資格で学んだことを足がかりにして、もう少し深く心理学について学んでみることをおすすめします。

特に発達心理学と、芸術療法の分野です。その二つによって、さらにチャイルドアートセラピストとしての能力が高まります。