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子供の仕事は遊ぶこととは、よく言ったものです。その言葉は、ただ子供がよく遊ぶから・子供はほかにやることがないから言われている言葉なのかもしれません。でも、その言葉には違う意味もこもっていると考えられるのです。
子供の遊びは、子供の脳に大きな影響を与えます。幼児期の遊びというのは、脳を鍛えていることにほかなりません。つまりは、遊びによってその後の知能形成・学力・人格形成などに大きな影響を与えることができるということ。
そこで、子供の遊びについての知識を蓄えるための資格が「あそび発達インストラクター」なのです。
あそび発達インストラクターは、一般社団法人日本アタッチメント育児協会が実施している民間資格です。養成講座を受講して筆記試験に合格することによって、資格を取得することができます。講座の内容は、座学とワークショップのふたつです。
座学では遊びの本質や幼児教育のあり方について、発達心理学や遊びが発達に与える影響などを教わります。ワークショップでは、幼児教室のカリキュラムを作る演習をしたり、心理学者コフートによる自己対象体験を応用することによって成立した心理セラピーについて演習したりするようです。
それらを受講し、その後に筆記試験を受けます。試験の難易度は、それまでの講座の内容を理解できているのであればまったく問題がない程度のものです。また、この資格を取得することによって育児セラピストの2級ディプロマが取得できます。
「あそび発達インストラクター」の資格が保育士の仕事に役立つ場面
子育て経験のない保育士に役立つ
協会によれば「子育て経験のない保育士に取得してほしい」のだそうです。確かに、子育て経験のない保育士にとって、この資格は大いに役立つことでしょう。
それは単に遊びのことを知ることができるだけではありません。発達心理学など、子供の発達に関するさまざまなことを知識として蓄えることができるためです。
この講座の内容を学べば、親や保育士自身が、自信と根拠に基づいて子供と接することができるようになります。「発達心理学に基づいた保育」「遊びの知識に基づいた保育」をすることができるのです。そうして、子供の発達を豊かにすることができるでしょう。
子育て経験のない保育士は保護者から信頼されにくい風潮がありますが、この資格を取得してスキルアップをし、実際の仕事によってその風潮を打開できれば、保護者からも信頼されるようになることが考えられます。
そのため、子育て経験のない保育士には、とても良い資格と言えるのです。
遊びの目的を知ることで、効果的に遊ばせることができる
この講座では、遊びの本来の意味と本来の目的を知ることができます。子供の遊びは、ただ遊んでいるように見えて、脳の発達に関与しているということは冒頭に述べましたね。大人たちが考えているよりも、子供にとって「遊びは仕事」なのです。
より効果的な遊びを、より効果的にさせることによって、より効果的に子供の発達を豊かにすることができます。
ただ遊びの目的を深く知っている保育士は、そこまで多くはないでしょう。ただ漠然と「この遊びだと面白がってくれるかな」とカリキュラムを組んでいるだけの人が多いはずです。
この資格を取得することによって体得した知識は、保育園のカリキュラムを作成するのにも大いに役立ちます。どんな遊びがいいのか、どんなイベントがいいのか・・・子供の「好み」だけでなく「発達」という観点から考えることができるというのは、とても大きなメリットです。
子どもとの接し方がわかる
この講座で培う知識の中に、発達心理学というものがあります。発達心理学が、このあそび発達インストラクターという資格の根底にあるもので、根っこの考え方なのです。
発達心理学の一部ではありますが、学ぶことによって子供の発達について知ることができます。
経験のあまりない保育士にとって、子供との接し方には困ることでしょう。この発達心理学は、そういった保育士にとって抽象的で応用可能なノウハウとなるのです。
まとめ
あそび発達インストラクターは、遊びをただの遊びではなく、子供にとっての仕事に昇華することができる知識を養う資格です。それは「保育」であり「幼児教育」の役割を担うということでもあります。
保育士がより子供のためになりたい・スキルアップしたいと思うのであれば、ぴったりの資格ではないでしょうか。