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言葉を話すことのできない赤ちゃんと、それにかかわる保育士にとって、コミュニケーションというのは重要な課題です。
人間には言葉という便利なものがあり、大人はそれにすっかり慣れてしまっています。言葉以外でコミュニケーションをとるという方法がなかなか思い浮かばず、コミュニケーションを放棄している人も多いのではないでしょうか。
言葉を話せない赤ちゃんとコミュニケーションをとるには、ハンドサインのようなものが効果的です。赤ちゃんと一緒に使うサイン・・・つまりベビーサインですね。それを覚えることによって、保育士としてスキルアップすることができます。
ベビーサイン講師の資格概要と取得方法
ベビーサイン講師の資格は、ベビーサインを覚えてそれを人に教える役割を持った資格です。ベビーサインというのは冒頭に述べたとおり、赤ちゃんと相互コミュニケーションをとるためのサイン。それを覚えて、世の親子に伝えていくのです。
資格をとるには、この資格の認定を行っている一般社団法人 日本ベビーサイン協会の実施するベビーサイン講師育成プログラムに参加し、講座を修了後に試験に合格する必要があります。
講座は全部で8回合計41時間あり、10時間の自己学習があるとのことです。自己学習には、レポート作成や教材制作・講師体験準備などがあります。
それらを修了させ、十分な知識を得たところで試験を受けて合格すると、晴れて資格を認定されるというわけです。プログラムの内容を反復して思い出すようにし、しっかりと内容を理解していれば問題なく取得できる資格になっています。
ベビーサイン講師の資格を取得するメリットとは?
低年齢児とコミュニケーションが取れるようになる
ベビーサイン講師の資格をとると、当然自分自身もベビーサインを使うことができるようになります。そのため、自分自身が保育施設で働きながら、ベビーサインを使えるのです。赤ちゃんが対象ですから、乳児院や小規模保育園などの低年齢児向けの施設で役に立つでしょう。
どうしてコミュニケーションをとることができるのか。それは、赤ちゃんは言語が未発達でも指は早い段階から自由に動かすことができるためです。
そして、言葉を話せない子供の感情が行動に表れるから。子供にベビーサインを教え、それを実践すれば、コミュニケーションが取れるのです。
保育士が子供に教え、保護者にも教える。保護者が子供とコミュニケーションをとることができるようになり、自分自身も子供とコミュニケーションをとることができるようになるのです。
「育児がしやすくなった!」と保護者に感謝され、信頼も勝ち取ることができるでしょう。
子供の能力に影響を与える
ベビーサインというのは、子供の能力に影響を与えると言われています。たとえば話し言葉の習得です。ベビーサインは簡単な「言葉」です。
口や喉を使わないだけで、それは言葉としての機能を立派に果たしています。早くから言葉に触れておくと、話し言葉も比較的早く理解することができるようになるのです。
アメリカの研究で、ベビーサインによる話し言葉の習得の早さが報告されています。また、語彙も豊富になるとのことです。
話し言葉の習得だけでなく、ベビーサインを覚えるということ自体や、手指をよく使うということによって集中力が増すという効果もあります。指先も器用になりますし、子供の能力にとても大きな影響を与えるというメリットがあるのです。
低年齢児の安全管理に役に立つ
危険防止に関係するサインを教えておくと、赤ちゃんの安全管理をすることができます。たとえば「痛い」というサインを覚えたとしましょう。
言葉を操ることができない場合だと、大人はなかなか子供の痛みに気づいてあげられないことがあります。しかし、サインを教えておけば赤ちゃんが自分から「痛い」と教えてくれるのです。
熱い・危ないといったサインを保護者や保育士が伝えることによって、危機回避にもなります。
まとめ
コミュニケーションが取れないことによって、赤ちゃんの保育はとても難しいものだと感じている人も多いでしょう。この資格を取得する段階で得た知識によって、それはとてもやりやすいものとなります。
保育士と子供だけが知っていてもあまり意味がありませんが、保護者を巻き込んで保育園で講習会を開けば、職場にも貢献できますし、保護者にも自分自身にも大きなメリットを与えることができるのです。