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転職前の仕事

地元から近い田舎の私立女子短大で幼稚園教諭と保育士の資格を取りました。新卒で就職した保育園は地元にある自分の出身幼稚園でもあり、幼児教育実習をさせてもらったその流れで就職が決まりました。

しかし、短大在学中に様々な保育施設を訪れ感じたのは、子どもはみんな可愛いけど、できるだけ小さい子どもと関わりたいという強い希望。

幼稚園には満3歳児以上の子どもしか在籍しておらず、体調不良で退職した事を機に、より小さな子(乳児)と関われる保育士職への転職を目指しました。

【最初の転職】24時間保育の認可外保育園へ

幼稚園で多少の保育経験はあるものの、都会の保育園への就職は難しく、就職活動は難航しました。まず、転職を志した時期が8月という事もあり、年度途中という事もあって絶対求人数が少ない。

それに加え、保育園での勤務経験がない事や幼稚園教諭として働いた期間が短すぎる事から問い合わせや書類選考の時点で弾かれてしまいました。

ようやく就職したのは、アルバイト情報誌に求人を出していた24時間保育を行っている認可外保育園。学童保育所も併設されており、周辺に医療関係の施設が多いことから、通園している子どもは医師や看護師のお子さんがほとんどでした。

まずはパート保育士としての勤務からスタート。ゆくゆくは契約社員を経て正社員にしてやると言われて納得したものの、勤務開始時の時給は750円(当時)。時短勤務の日もあるため、週5日勤務してもお給料は微々たるもの。月8回程度夜勤手当を目当てにお泊り保育の担当者として従事する事もありましたが、月収にして9~12万円程度でした。

ひとまずはここで経験を積もうと頑張ってみましたが、先輩保育士から理不尽な事(例えば、「私たちは赤ちゃんの頃からこの子たちの事を見てきてるから呼び捨てしていいけど、あなたは新参者だから呼び捨てしないで」等)を言われたり、家族経営の事業所のため経営陣と折り合いが付かず嫌な思いをしたりという事が続き、結果的に4ヵ月で退職する事に。

【2回目の転職】短期契約で認可保育園に勤務

退職してからは必死にハローワークに通い、一定の収入が見込める保育園の求人を探しました。

できれば認可保育園に勤めたいと思うようになったのは、様々な求人を閲覧しているうちに母体となる法人(多くは社会福祉法人)がしっかりしているという事に気付いたからです。給与面でも、認可保育園の給与相場は認可外保育園よりも月額で3~5万円高かったような気がします。

まずは自宅から近い順に面接のお願いをし、5~6事業所面接に行った後就職が決まったのは、ハローワークに産休代替保育士の求人を出していた隣の区にある認可保育園でした。

面接が急遽決まったため、何も下調べせずに面接を受けましたが、どうしても採用されたい一心で余計なもの(学生時代に作った手作りの紙芝居や課題レポートのコピー)を持ち込み、「うちはそういうものが必要ない保育をしているので……」と苦笑されてしまいました。

しかし、面接時に訴えた熱意をしっかりと受け取ってもらえたようで、面接に行った翌日、無事採用の連絡を頂きました。

念願の認可保育園に勤める事ができた上に、担当する事になったのは乳児クラス(0~1歳児クラスを中心としたフリー保育士)。さくら・さくらんぼ保育という体力的に辛い保育内容ではありましたが、11月から年度末までの契約期間を無事満了しました。

【3回目の転職】認可保育園の担任保育士になることができた

2つめの職場を退職した後は他の認可保育園で0歳児クラスの担任保育士として採用が決まりました。

ダメで元々と思いながらも面接の申し込みをし、面接時にはしっかりと熱意を伝えた事が転職成功の鍵になったような気がします。

認可外保育園から認可保育園へ転職して思った事

「給与面の待遇が違う」「保育内容や施設の設備が充実している」「研修制度が充実していて勉強する機会が多い」という利点を感じました。

認可外保育園は独自の保育を取り入れていたり利用する保護者のニーズに沿った保育をしているところは面白いと思いましたが、保育に関わる事業所の負担が大きいために職員への還元が少なく処遇が良くない所は働いていく上で厳しいなと思いました。

保育士不足が叫ばれている昨今、認可の有無に関わらず、保育園という職場がどんな事業所であっても働きやすい環境、処遇であって欲しいなと切に思っています。