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平成26年賃金構造基本統計調査のデータによれば、福島県の保育士平均年収は243.1万円、月収は18.1万円、年間賞与は25.3万円、勤続年数は9年、労働時間は162時間とのことです。

全国平均年収は316.7万円、月収は21.6万円、賞与は57.3万円、勤続年数は7.6年、労働時間は168時間。これに比べると圧倒的に年収が低いです。

福島県は保育士の給料が最も低い都道府県となっています。

そこで働く保育士は平均で9年も勤続しているということですが、それぞれ給料とは別に希望条件を設定し、それを満たす職場に就職をしているようです。

ライフワークバランスを「ライフ」に傾ける

正職員で年間休日120日以上も可能？

福島県の保育士は全体的に給料が低いので、給料に関してはどうしても諦めなければならなくなってきます。

よくライフワークバランスという言葉があるように、仕事（給料）とプライベート（休日）が対の存在として語られますが、そのバランスを「ライフ」に傾ける……つまり年間休日日数を増やすことは可能です。

福島県では年間休日日数120日以上という、正職員の募集が多数あります。福島市・いわき市・郡山市などに多いです。

給料は16万円から18万円程度と決して低くはありません。平均月収とほとんど変わらない給料で、年間休日を多くすることができるのですから、狙わない手はないでしょう。

ほとんどが認可外保育園もしくは公的機関の求人となっています。

短時間勤務がしたい

正職員では厳しいですが、パートとして働くのであれば、短時間勤務可能だという職場は多いです。

福島市・伊達市・会津若松市・郡山市などに多数の求人があります。

午後のみの学童保育・延長保育、早番担当・預かり保育……様々なところが募集をかけているので、自分の希望に合ったところを探しましょう。

中にはWワーク可能というところもありました。パートなどを掛け持ちすることによって、正職員よりも高い給料を得ることもできるでしょう。

福島県はボーナスが少ないですから、高時給のところでWワークするだけでも正職員と同等かそれ以上の給料を得ることも可能です。

育児休暇を重視する

結婚する予定のある女性保育士、既婚の保育士は育児休暇が取得できるかどうかを重視するという人も多いでしょう。

福島県は育児休暇ありという施設が比較的多いので、育児休暇を重視したいという人は求人探しに苦労しないでしょう。

育児休暇が取得できるとしているところは、産休や子どもの看護休暇・マタニティ休暇などといった支援制度も整っていることが多いです。

特に福島市内の保育園にはそういったところが多く見られます。運営母体は株式会社のところが多いです。

保育園以外で働きたい

院内託児所

福島市・いわき市には、院内保育所（託児所）の求人が多い傾向があります。院内託児所というのは、病院で働く職員の子どもを預かる施設です。

基本的には毎日同じ子どもを預かります。院内託児所は病院が開いている間開かれており、入院施設のある病院だと24時間開いていることがほとんどです。

基本的にはシフト制で時間が決められているため、残業がほとんどありません。保育園以外で働きたいという人・残業したくないという人両方におすすめです。

預かるだけなのでこちらから遊びを提案したり、外に出たり、行事などもありません。

給料は13万円から20万円の間で病院ごとに変わります。ピンからキリまで、低いとも高いとも言えません。

企業内保育所

求人が出る頻度が高いかどうかは別として、福島県には企業内保育所を持つ企業が多数あります。

地域は福島市・いわき市・二本松市・伊達市が最も多いですが、それ以外伊達郡などの地方にも数件あるようです。

これらの地域から最も近場の地域で企業内保育所を持つ企業を探し、求人を出していないかどうか、採用する予定があるかどうか探したり問い合わせたりして情報を収集しましょう。

企業内保育所は院内保育所同様給料が高めのところもあり、残業がほとんど無いというメリットがある上に、福利厚生もしっかり整えられている傾向があります。

新人保育士・ブランクあり保育士向けの転職アドバイス・情報

保育士・保育所支援センター

保育所に勤務していない潜在保育士の就職支援を目的とした、保育士・保育所支援センターが福島県にあります。

保育士として就職を希望する方を対象として就職説明会が行われ、希望する就職先の見学ができ、求職登録をすることによって案件紹介を受けることが可能です。

説明会と職場見学があるところが利点。転職エージェントを利用するのもいいですが、こういった社会福祉法人が運営する支援センターを利用するのもひとつの手でしょう。

就職説明会や研修会に参加すれば、新人保育士・ブランクのある保育士でも安心して就職活動・転職活動をすることができます。

ブランクOK・新人OKという施設が多い

福島県で働く保育士の数はとても少なく、福島県は人材確保に頭を悩ませています。

福島県で人材確保がしづらいのは保育士だけでなく、どの職種・業種でも同じことでしょう。震災の影響が未だに色濃く出ています。

そのためか、多くの施設がブランクのある保育士を歓迎しているのです。

認可保育園・認可外保育園・院内保育所・企業内保育所・小規模保育園など、多種多様な施設がブランクのある保育氏を正職員・非常勤とにかかわらず受け入れています。

月給は15万円程度、時給は850円から1,000円程度で募集されていることが多いです。ブランクがあるという人は、豊富な求人の中から自分にとって都合の良い求人を選ぶことができます。

新卒者を受け入れている施設の数は、ブランクのある保育士を受け入れている施設の数に比べれば少ないですが、それでも選り好みできるくらいの求人数出回ります。

先ほどから挙げているような地域以外、地方においても多数の求人があるので、探してみると良いでしょう。

まとめ

福島県は保育士求人の数自体は多くないのですが、給料以外で好条件を出している施設の求人の割合がとても高いです。

休日日数を重視しても、育児休暇を重視しても、ブランクのある人でも、新人・未経験でも多数の求人の中から、近場の求人・より良い求人を選ぶことができます。

競争率もそれほど高くなく、同じ求人が残り続けることもあるようです。

ゆっくりと求人情報を比較すると良いでしょう。