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富山県は、推定150万人の人口を誇る、都市と田舎の融合した県です。富山県の家庭は教育熱心なところが多く、未就学児から質の良い教育を施すことが求められています。

保育園では知育や運動などのカリキュラムを強化して、独自のサービスを提供するところが増えているのです。

富山駅を中心に保育施設が点在しており、駅から近い施設の求人が多数出回ります。通勤には困らないでしょうから、中心地で求人を探しましょう。

富山県は保育士の待遇が特別良いわけではありませんが、それぞれの保育園で力を入れている部分が異なり、保育士としてはやりがいのある地域と言えるかもしれません。

富山県の保育士の現状

平成26年、賃金構造基本統計調査という厚生労働省の統計データによれば、富山県の保育士平均年収は286.8万円、平均月収が18.9万円、年間賞与は59.9万円とのことです。

全国平均は年収が316.7万円、月収が21.6万円、年間賞与が57.3万円。全国平均よりも2.7万円月給が低く、賞与が2.6万円高いのです。

全国に比べて給料が低いのですが、勤続年数は全国平均7.6年に対して富山県では8.8年。労働時間は全国平均168時間に対し、166時間となっています。

また、富山県は完全週休2日制を採用している施設が多いので、休みを安定的に確保することが可能です。施設によって残業はありますが、毎週の休みはしっかりと取ることができるというのが良いところでしょうか。

正職員の希望条件別 求人傾向

各種休暇が充実している施設を探す

有給休暇がしっかりと取得できて、年末年始休暇や夏季休暇といった毎年の長期休暇があり、産前産後休暇に育児休暇といった育児支援もある……そんな施設を探すのであれば、富山市内の認定こども園を探すことをおすすめします。

富山県では、各種休暇制度が利用できるという保育園は少ないです。保育士全国的にそうなのですが、育児休暇の取得や有給休暇の取得すらままなりません。

富山市内の認定こども園であれば、休暇制度の取得実績があるというところが比較的多く見られます。

地域ごとの給料の違いはあるのか

富山県の中で、求人に設定されている給料の金額の違いが発生するのか気になるという人も多いでしょう。微妙な違いですが、一応地域ごとに違いが生じています。

富山市内は求人の絶対数が多いので、給料が17万円以上20万円前後というような、給料が比較的高く設定されている求人が多いです。

その分給料が15万円を下回るような求人も多数あるので、気をつけなければなりません。

高岡市は富山市に比べると求人が少ないですが、17万円以上20万円前後といった給料を設定する求人の割合が高いです。黒部市は高くもなければ低くもなく、15万円から18万円前後にとどまっています。

このような微妙な違いですが、ぜひ給料で求人を選ぶ際の参考にしてみてください。

募集の多い施設形態

一般的な認可保育園以外で募集の多い施設形態は、認定こども園です。認定こども園は近年増加傾向にある施設形態で、まだまだ保育士の人材が不足しています。

認定こども園では幼児教育も兼ねているので、保育教諭といった呼び名で募集されていることも多いので、保育士・保育教諭の両方で探してみましょう。

認定こども園は正職員でもパートでも比較的給料が高い傾向があるので、ねらい目です。その分しっかりとした保育・教育が求められ、質の高いサービスを提供しなければならない責任があります。その重さは一般的な認可保育園より高いと思っておいたほうが良いでしょう。

認定こども園は社会福祉法人が運営している施設よりも、株式会社が運営母体となっている施設のほうが求人が多く見られます。施設ごとの募集人数も多いです。

非常勤の求人傾向について

各雇用形態の給料相場

富山県におけるパート保育士の時給相場は、900円から950円です。ほかの地域に比べてやや高いと言えます。

富山市や郊外の地域には、時給1,000円以上1,200円以内という金額が設定されている求人も多数見られるので、郊外に住んでいる人以外は富山市で探すと良いでしょう。

派遣社員の時給相場は、1,000円です。1,100円から1,200円というのが高時給になります。派遣の求人は富山市や高岡市・滑川市などに多いです。

募集している施設形態は株式会社が運営母体の保育園、認定こども園が多い傾向があります。

契約社員は求人が少ないですが、月給の相場は15万円から17万円と比較的安定しています。

契約社員の求人は富山市・魚津市・射水市に多数見られ、施設形態は株式会社が運営母体の保育園・社会福祉法人運営の保育園が半々といったところです。

短時間勤務がしたい

短時間勤務がしたい場合は、未満時クラスの保育補助スタッフなどといった、責任が軽めの仕事を探すと良いでしょう。

短時間勤務をする場合、雇用形態はパートまたは派遣社員となります。富山県ではパートでも8時間以上最低でも5時間以上というところが多く、短時間勤務をするのは難しいです。

短時間勤務が可能というところは、午前と午後のどちらかを選べるところが多いので、時間の融通は利きます。求人を探すのに手間取るかもしれませんが、富山市や射水市に出回ることが多い傾向があるので、根気良く探してみましょう。

復職希望の保育士の転職活動のポイント

雇用形態はどれがいい？

富山県で保育士が復職を考えるなら、派遣社員が良いでしょう。パートに比べると勤務時間も長く、責任も重めですが、ブランクのある方でも大丈夫という求人の数がほかの雇用形態に比べると多いのです。

求人を多く確保することができるため、時給や休暇の条件など、納得する求人を探しやすくなっています。

派遣社員なら時給が1,000円以上で安定しているので、仕事の調子を取り戻しながらそれなりに稼ぐことができるというところも、おすすめするポイントです。施設形態は一般的な認可保育園が良いでしょう。

病院併設の保育室は業務内容が少なくておすすめですが、富山県では数が少ないので、とりあえず探してみて、無ければ諦めると良いかもしれません。

正職員で復職したいなら

正職員として職場復帰するなら、給料は15万円から16万円になることが多いです。15万円以下の求人は避けなければなりませんが、高望みをしないようにしましょう。

業務に関して不安があるかと思うので、しっかりと教育してくれるところを探さなければなりません。

社会福祉法人が運営しているところは、教育制度が整っていないことが多いので、避けましょう。株式会社が運営している施設は、施設ごとに差はあれど、社会福祉法人よりは教育制度がしっかりとしているところが多いので、おすすめです。

院内保育室や富山駅周辺の保育園は研修をしてくれるところが多いので、そちらで探すのも良いでしょう。

まとめ

富山県は完全週休2日制のところが多いですが、有給休暇や夏季休暇・年末年始休暇といった長期休暇の取得ができるところが少ない傾向があります。

正職員で働くなら残業も避けられないでしょう。それ以外の条件については比較的かなえやすいので、現在の富山県の保育士の現状を見極め、何を重視するのかを検討したほうが転職が成功しやすいです。