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保育士といえば、やはり女性が多い職業という認識が一般的ですし、実際男性よりも女性が多いです。それは昔もそうですし、その現状も変わりません。
昔は保育士のことを保母と呼んでいたのですが、最近では男性も保育士を目指すことが多く、保母と呼ばれなくなってきていますね。男性が少ない状況は変わらないのですが、少しずつ増えてきているのです。
そんなじわじわと増えている男性保育士ですが、現在需要はどのくらいあるのでしょうか。はたまた、給料など現状はどのようになっているのでしょうか。
男性保育士の需要
男性保育士の求人数は増加傾向
保育士関連の求人サイトで、男性というキーワードで検索をかけると、一定数の求人が見つかります。女性の求人に比べると少ないのですが、男性OKというところも決して少なくはありません。
ただ、その一方で男性というだけで面接すらしてもらえないということもあります。
古い体制を取り続けているところだと、そういったところが多く、男性は電話口でお断りされるのです。十数年前からよく耳にする「男女差別」と言えなくもない状況ですが、保育士は女性の仕事という認識は特に高齢の人の中には根強く残っているのでしょう。
ただ、需要自体は着実に増えつつあります。
体力面と防犯面で男性は必要とされる
男性保育士の需要が増えている理由のひとつに、体力面の心配があります。保育園の仕事は、力仕事が全く無いというわけでもありませんし、力仕事でなくても体力が必要な仕事が多いです。
子供たちの遊びの相手をするのも、散歩に連れていくのも体力仕事。女性だけでも成り立たなくはないのですが、男性がいるとやはり心強いです。
男の子はサッカーをしたり、キャッチボールをしたりと体を動かす遊びが好きですが、それについていける男性保育士の存在は、子供にとっても良い影響を与えます。また、一般的に女性よりも男性のほうが力が強く、防犯にも役立つのです。
女性しかいないところと、男性がいるところだと前者のほうが犯罪者に狙われやすくなります。そういった防犯面でも男性保育士の需要が増加しているのです。
男性がいると人間関係が改善され、保育の質も上がる
女性しかいない職場というのは、イビリやイジメが横行します。女性というのは異性の目がなければ無茶なことをする人もいるものです。
男性の思う無茶というのは、仕事を張り切りすぎて倒れたりといったイメージがあるかもしれませんが、女性の無茶というのは同じ職場で働く仲間への嫌がらせになっていきます。
そこに男を投入するだけで、イジメやイビリが減るのです。やはり異性の目というのは、いつになっても意識せざるを得ないものなのでしょう。男ばかりの職場に女が一人いるだけで空気が華やぐように、女性ばかりの職場に男が一人いるだけで空気が落ち着いていくのです。
また、そういった職場環境の改善という意味合いだけでなく、女性だけでなく男性の視点を取り入れた保育をすることによって保育の質も上がります。
何事も男女で意見が違うものですから、偏ってしまっては質の高い保育をすることができません。両者の考え方が混在していることによって、バランスの良い保育をすることができるのです。
男性保育士の給料・待遇と将来性
女性保育士のよりも平均年収が高い
保育士の平均年収についてみてみると、男性のほうが年収が高いことがわかります。平成26年の保育士の平均年収は317万円でした。
そのうち女性のみの平均年収は314万円で、男性のみの平均年収は351万円となっているのです。ちなみに男女の割合は、女性が93.4%で男性が6.6%となっています。
割合が低いということがあったとしても、男性のほうが多くもらっているようですね。
主任・園長候補の求人も多い
男性保育士を受け入れると求人に明記している求人を探してみると、主任・園長候補といったキャリア候補生の求人も多く見かけます。
男性は昔から責任ある立場についてきたということがあるのでしょうか、主任や園長候補は男性のほうが求められていることもあるのです。もちろん、男性が少ないという現状があるため、男女問わず応募可能となっています。
そういったキャリアアップを図ってみるのも、良いかもしれませんね。今後もどんどん男性保育士の需要が増えてくるのではないかと考えられます。
「女性より不利」と思われがちですが、じっくりとキャリア形成を図ることができ、平均年収も女性より高く、倍率も低いため、女性よりも有利かもしれません。