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保護者がこう言っているのを耳にしたことがある人はいませんか? 「結婚もしてないし子供もいないし、子供いた経験も無い人に子供を預けるのは怖い」と。
むしろ、直接そう言われたことのある人もいるでしょう。でも、実際問題、保育士には20代の人もいるわけで、20代前半であれば子供がいなくても不思議ではありません。それでも、保護者の間では、そういう意見もあります。
「何が信頼できないんだろう」「子育ての経験がそんなに大切か」と不満だったり、不安だったりする人も多いでしょう。独身で、悪いか。いいえ、悪くありません。最近では珍しいことではありません。
独身で子育て経験も無い人を信用しないという意見を持つ保護者は多いです。保育と子育てを同じものとして考えると、納得もできるでしょう。
しかし、保育士からすれば保育と子育ては別物という感覚なのではないでしょうか。実際問題、保育と育児は別物です。
子育ては育てることが目的ですが、保育は成長を見守って皆平等に世話をすることが目的になります。子育ては愛をそそぎ、保育は愛をそそがないものです。
根本から違うのにも関わらず、保育=子育てと結びつけ、独身者・子育て経験皆無の人を信用しないとしています。
それは、どうしてでしょうか。
信用されないのは、イメージのせい
信用されないのは、イメージのせいです。それは「保育=育児」というイメージでもあるでしょう。
自分の子供も育てたことの無い人が、他人の子供を育てられるはずがないというイメージが、最も大きな理由となっていると考えられます。
これは「自分で出来ないやつが人に教えられるはずが無い」だとか「自分がされて嫌なことを他人にはしない」というのと似ていますね。
しかし、先述したように保育と子育ては別。保育は子供を育てることではありません。多くの子供達とかかわり、子供達が自発的に成長していくのを見守る仕事なのです。だから保護者に「信用ならん」と言われたからといって、悲観することはありません。
むしろ、いろんな子供を見てきたからこそわかることがあるはずです。
独身でも子育て経験が無くても、その利点や保育士としての熱意をアピールすれば大丈夫
育児経験の無い保育士の利点とは?
まず、悲観的にならずにポジティブシンキングをするために、育児経験の無い保育士の利点を考えましょう。
それは他人だからこそ・育児を知らないからこそ保育がうまくいくということです。人の世話をする仕事は、変に情が入ってしまってはいけません。
情が移りすぎると、いろんな人の世話をするのには不都合が生じます。子育て経験があると、ついつい自分の子育てと照らし合わせてしまったり、自分の子供と重ねて情が移ってしまったりしてしまうのです。そのため、世話がうまくいかないことがあります。
冷静かつ平等に世話をするためには、情が移らないことが大切なのです。その点、育児経験の無い人は有利と言えるでしょう。
ネガティブにならず、熱意をアピールする方法を考えよう
少しポジティブになったところで、熱意をアピールする方法について考えましょう。ネガティブになる前に、自分はこれだけの熱意があるんですと、保護者にアピールするのです。
保護者に保育士の熱意を伝える方法は、真剣に保育に取り組むことです。しっかり頑張っていれば、それをわかってくれる人が必ず現れます。
信頼されるために、保育に真剣に取り組む。保護者との話し合いなどでも、子育てでなく、たくさんの子供を見てきた保育士だからこその立場から、保育士だからこそ言えることを言う。
そうしていくうちに「子育て経験が無くてダメ」から「子育て経験無いのにしっかりしてる」に変えることも難しいことではありません。
親の意見に左右されず、自分を磨き、伝えることが大切
結論としては、保護者の意見に左右されずに、自分を磨いてそれを伝えることが大切だということです。
人の意見は人の意見、自分の頑張りは自分の頑張り。そういう意見の人もいるんだな、じゃあ信用してもらえるように最善を尽くそう。それでいいのです。それが、いいのです。