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保育士の求人を探していると、少しだけ珍しい文字を見ることがあります。それが「学校法人」です。

学校法人というのは、聞きなじみの無い人も多いでしょう。学校法人は「学校を運営している法人」という認識をすれば問題ありません。

そんな法人が、保育士の求人を出していることがあるのです。保育士としては学校法人が運営母体となっているところの傾向などが気になるところではないでしょうか。

そこで、学校法人が運営母体となっている施設などの保育士求人の傾向についてお話します。

学校法人が運営する施設の保育士求人傾向

求人数は少ない

学校法人が運営母体となっているところの保育士求人は、少ないです。全国で探したとしても、地域によっては見つからないということもあるでしょう。

最近少しずつ増えてきているようですが、それでも他の運営母体の求人と比べれば少ないですね。株式会社やNPO法人からの求人よりも少ないです。

求人の種類は二種類

学校法人が運営していて、保育士を募集しているところは、二種類あります。

まずは認定こども園です。

認定こども園は保育から幼稚園教育までを行っているところで、その保育をつかさどる人間が募集されていることになります。幼稚園としての機能があるということで、学校法人が運営しているのが一般的です。

もう一つの種類の募集は、学校法人が運営している保育士の専門学校の講師です。

講師は経験豊富な人でなければ難しいですが、待遇などが他の保育士と大きくことなるため、ベテラン保育士なら挑戦してみたも良いかもしれませんね。

学校法人が運営する施設で働く保育士の待遇

給料相場

給料については、認定こども園の場合か保育講師の場合かによって異なります。

認定こども園で働く場合

社会福祉法人が運営している一般の保育園で働く保育士と、給料はあまり変わりません。17万円から22万円程度が相場となっています。四大卒なら初任給で21万円を超えるところもあるようです。

専門学校の講師として働く場合

保育講師の場合は、専門学校ごとに差がありますが、いずれも給料に関しては保育士の中ではとても良い方になります。

保育士といっても、ほぼ異業種のようなものですから、当然かもしれませんね。月収は23万円から35万円程度が相場となっているようです。

30万円を超える月収というのは、保育士としてはとても高いと言えます。その分ハードルが高いので、この給料の高さは当然と言えるでしょう。

福利厚生は職場

学校法人が運営している施設の福利厚生について見ていると、あまりにも差が激しいことがわかります。

福利厚生なんてあったものではないと言えるようなところもあれば、福利厚生が充実していると言えるようなところまであります。前者の場合は基本的な手当てやボーナス・有給すら取得できないところもあるのです。

そこまでひどくはなくとも育児休暇や産休などは取得できないところが多くなります。後者の場合は、そういった基本的な手当てや福利厚生があるのはもちろんのこと、プラスアルファとして保養施設の利用や割引などが付いてくることもあるのです。

一概に福利厚生が充実している・充実していないと言えないのが難しいところ。しかし、探せば後者のようなところがあるため、求人探しに妥協しなければ問題ないでしょう。

残業時間

残業については、認定こども園の場合はそこまで多くありません。株式会社が運営している保育園とあまり変わらない残業時間です。ただ、残業代は出ません。

専門学校の講師の場合には、残業はつきものとなります。講義が終わった後に掃除があったり、まとめなければならない資料があったり、教材作成などやるべきことはたくさんあります。

そういった仕事をしなければならないため、時間外労働は日常茶飯事と言えるでしょう。

まとめ

学校法人から出される保育士の求人は、認定こども園か保育講師かによって待遇は正反対と言っても良いほどの差が生まれています。講師は難易度が高いですが、チャレンジできるなら、やってみましょう。