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森林というのは、さまざまな学びがまっている場所です。日本は自然豊かな国ですから、保育園のカリキュラムで公園や森に出かけるといったことがあるでしょう。子供たちはそこで自然に触れ、ただ「楽しい」というだけでなく自然から学び取ることがたくさんあります。
しかし、それは保育士が「知識」を与えられればの話です。与えられなければ「自然って気持ちいいね」「楽しいね」で終わってしまいます。保育士として子供たちに日本の自然のことを教えるには、それなりの知識が必要です。
その知識を養うための資格が、森林インストラクター資格になります。
森林インストラクターの資格概要と取得方法
森林インストラクターの資格は、一般社団法人全国森林レクリエーション協会が認定している民間資格です。森林の案内人や、野外活動の指導者などとも呼ばれているとおり、森の中をさまざまな知識を踏まえて案内できるような人材を育てる資格となっています。
この資格を取得するには、一次試験と二次試験の両方に合格しなければなりません。協会が行う養成講習を受けて、その後に試験を受けます。一次試験は森林・林業・野外活動・安全や教育についての知識が問われるものです。記述試験となっており、それぞれ科目別に合否判定が出ます。
二次試験は、一次試験合格者を対象にして実技試験と面接が行われるというものです。実技試験は、あらかじめ提示されている素材を使い、インストラクターとしての模擬演技を行うというもの。ただ、この協会の養成講習を修了した人は、実技試験を免除することができます。
一次試験・二次試験に合格すれば、晴れて森林インストラクターとしての認定を受けることができるのです。
森林インストラクターの資格はどのように役立つのか
活動範囲がとても幅広くなる
森林インストラクターの資格は、民間資格でありながら、その規模は全国規模。森林インストラクターとして協会に登録された人の名簿は、都道府県の教育委員会などの関係機関に紹介されることになります。
紹介された後、都道府県の森林インストラクター会や青少年団体・環境保護団体などで活躍することが考えられるでしょう。保育士なら青少年団体が活躍の場所として魅力的かもしれませんね。しかし、それだけではありません。もう少し活躍の幅は広いです。
子供たちと公園や森に出かけた際に役立つ
保育士の仕事の外だけでなく、保育士の仕事上で役立つこともあります。近年はアウトドアについて見直されつつあり、アウトドアの楽しさや大切さなどを多くの人が認知するところとなりました。男性だけでなく女性も山登りを楽しんだり、森林に入って自然を楽しんでいます。子供の発達にも、自然はとても良い影響を与えるでしょう。
保育士としても、自らの知識を活かすことによって、仕事の楽しみが広がるかもしれません。
おすすめなのは趣味で取得すること
森林インストラクターの資格は、保育士の仕事に役立つ資格であると言えるのですが、保育士としての実用目的として漠然に取得するのはおすすめできません。本当に自然が好きで、保育士の外でもそういった活動がしたいと思える人・趣味で森林インストラクターの資格を取りたい人であれば、おすすめできます。
保育士として活用できる範囲は限られていますし、資格を取る労力もありますから、仕事外での活動に興味がない人にとっては無駄な資格になりかねませんからね。
まとめ
森林について深い関心と知識を持ち、子供たちに自然のことについて教えてあげられる。それが、保育士にとって森林インストラクターの資格を取得するメリットです。自然が好きだという人であれば、趣味と実用を兼ねることができます。活動の幅が広がり、仕事にもメリハリが生まれるでしょう。