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人間、1年仕事をしていればその職場に関することがあらかたわかってくるものです。

保育士については特にそうで、一般企業のように大きな組織ではないがために、その職場に関することは1年どころか半年もあれば把握できるでしょう。1年も仕事をすれば、職場環境だけでなく、仕事内容についても覚えて、把握することができるかもしれません。

仕事についてある程度把握して慣れてくると、ほかの職場の芝生が青く見えてしまうもので、転職を考える人も多くなってきます。しかし、新人保育士の転職には気をつけるべきこと・考えるべきことが多数あるのです。

新人保育士の転職理由と転職活動前に考えるべきこと

給料面からの将来性の不安が理由として最も多い

新人保育士の転職理由は、将来性に対する不安というのが最も多いですね。1年間仕事を続けて、2年目に突入するというその節目に、将来性について考える人が多い傾向があります。

これはどの仕事をしている人でも同じことでしょう。節目節目には、普段考えないようなことまで考えてしまうものです。言わば、年度変わりは人生の岐路のようなものですね。

保育士の場合、将来性に対する不安が芽生える原因は、給料が主となっています。今の仕事を続けていて給料は増えるのかどうか。この給料で生活していけるのかどうか・・・。

給料から考え始め、やがてその思考は将来へと飛躍する。そうした不安に取り付かれ、転職を考えるわけです。

今後しばらく働いて状況が変わりそうかどうか

転職活動をする前に、今一度よく考えてみましょう。今後数年間働いてみて、今の状況が変わりそうというのであれば、転職をするのは時期尚早ということになります。

入社して1年、2年というのはまだまだ新人扱いです。一般企業であれば、まだ研修社員ということも考えられます。

研修社員であるのに給料が高いはずもなく、本来は給料の伸び率が高い職場であったとしても、研修社員のうちは給料があまり伸びないことがあります。1年2年と働いて、給料が思うように伸びなかったとしても、今後伸びる可能性があるのです。

ただ、1年2年働いたときの伸び率と5年働いての伸び率がほとんど変わらず、依然として薄給であることも考えられます。

自分の働いているところがどちらなのかということを考えるためには、先輩の話を聞くのが早いでしょう。先輩はどのような形で昇給し、今の給料になったのか。人によれば話してくれないかもしれませんが、親切に話してくれる人もいるはずです。

キャリアアップも視野に入れてみよう

転職を考えるのであれば、キャリアアップも視野に入れてみると良いかもしれません。若いうちはまだまだキャリア形成が可能です。

将来主任や園長など管理する側の仕事に就きたいというのであれば、主任候補などの昇格基準が明確に示されている職場の求人を探しましょう。

キャリアアップについて考えるのは絶対ではないのですが、考えて損はありません。

新人保育士が転職をする際の心構えと面接のポイント

未経験者のごとく謙虚に接する

2年未満の実務経験というのは、ほとんど未経験のようなものだと、世間からは捉えられます。

違う職種の認定資格などを見てみると「実務3年以上」という文字をよく目にすることからも、実務経験2年未満は実務経験者とは認められないということがわかるでしょう。

そのため、少し経験があるとしても、未経験者のごとく謙虚に振舞うことを心がけなければいけません。

職場を辞めた理由を明るく話す

職場を辞めた理由は、人によってさまざまなものがあるでしょう。仕事が合わなかった・価値観が合わなかった・給料が低かった・・・。理由は色々とありますが、職場を辞めた理由は明るく話すことを心がけましょう。

この明るく話すというのは、話し方やトーンということもそうですが、話の方向性・結論を明るい未来へと向けるということを指しています。

価値観が合わなかったのであれば、「前の職場の価値観では良い保育が行えるとは思えず、違う職場のほうが自分の能力を活かし、より良い保育が行えるのではないかと思ったので」というように、話の結論を明るい方向へと持っていくことができます。

そのように、理由は後ろ向きでも、前向きに捉えられるように話すことが大切です。