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色が持つ意味や役割というのは、とても大きなものです。たとえば、部屋の配色ひとつで、人に心理的影響を与えることができます。

赤色を基調とした店では時間経過が早く感じられ、回転率を上げることができますし、青色を基調とした店では時間経過が遅く感じられ、ゆっくりと過ごしてもらうことができるのです。

そういったものだけでなく、お絵かきに使う色や好きな色によって、その人の心理的状況を察することができます。そういった色彩心理というものは、保育士の日常業務に役立つ知識です。その知識を学ぶための資格が、色彩心理カウンセラーの資格と言えます。

色彩心理カウンセラーの資格概要と取得方法

色彩心理カウンセラーの資格は、一般社団法人色彩心理カウンセリング協会が認定を行っている民間資格です。検定試験を受けることによって、取得することができます。まずは3級から受けて、2級・1級へとレベルアップしていく仕組みです。

3級は講座を受けるだけで取得できるディプロマになっています。2級からは養成講座を受講した上で、検定試験を受けなければいけません。

講座は3級が5万円、2級が8万円、1級が12万円となっています。そこに2級は検定料として1万円、1級は1万8500円がかかるのです。比較的、手間もお金もかかる資格ではあります。

しかし、それだけ得られるメリットは大きいです。

保育士が取得するメリットとは?

保育室の壁面制作に役立つ

色が人間の心理に与える影響を知ることによって、効果的な配色で壁面制作をすることができるようになります。

子供たちを落ち着かせたいからこの色・子供たちに楽しい気分になってほしいからこの色・・・。さまざまな目的に応じて、配色を考えることができるのです。

壁面制作の色使いに頭を悩ませていた人にとっては、目から鱗かもしれませんね。また、こういった目的に合わせた配色を行うことによって、保育士の仕事がやりやすくなるというメリットも考えられます。

子供の心理状況を把握するのに役立つ

色彩心理というのは、色が人に与える心理的影響だけでなく、人の心理状況が色彩に与える影響の知識も含まれているものです。子供たちが描いた絵の「色」から、その子供が今どのような心理状況にあるのかを把握することができます。

普段は使わないような絵を描いた・見たものを描いているのに、色使いが違っているといった場合に、その子供がどのような精神状態にあるのかを理解するのに役立つのです。そして、保育士としてどのようなアプローチが必要になるのかを検討することができます。

それによって自分の仕事にも役立ちますし、保護者にその子の描いた絵と心理状態を告げて、親からのアプローチを促すことも可能です。

行事へ活用したり、自分のメンタルケアに使ったり・・・

行事ごとがあると、保育室の壁面を変えたり、飾り付けをすることがあるでしょう。入園式・卒園式・運動会にお遊戯会・年中行事と、保育園にはさまざまなイベントがあります。その際の飾りつけなどに、色彩心理カウンセラーとしての知識を活かすことができると考えられるでしょう。

子供たちにどのような感情をもって、そのイベントに取り組んでほしいのか・保護者の感情にどのように訴えればいいのかを考えれば、おのずとその配色もわかります。それによってより感動的な入園式・卒園式になり、より楽しい運動会・お遊戯会になるのです。

また、子供たちや仕事のために役立てるだけでなく、自分自身のメンタルケアにも役立ちます。たとえば、自分自身がとても疲れているときにどのような色がよく目につくのか、どのような色の製品を手にとるのか・・・そういったことをきっかけにして、自分がどんな精神状態にあるのかに気づくことができるのです。

そして、今度は逆に色を使って精神を癒すアプローチをすることができます。子供に対してのみならず、自分自身に対しても効果的に知識を発揮することができるのです。

まとめ

色彩心理カウンセラーは、どのような施設で勤めている保育士にもおすすめできる保育士にとって万能な資格と言えます。

いつもの仕事から、いつもとは少し違ったイベントのときにまで役に立ち、子供のカウンセリングや自分自身のメンタルケアにも役立つのですから、取得しておいて損をすることはないでしょう。2級程度であれば取得も簡単ですから、おすすめです。