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保育士としてスキルアップを目指すために、何か新しく資格を取ろうと考えている人も多いでしょう。そういった人におすすめしたいのが、臨床発達心理士の資格です。臨床発達心理士というのは、発達心理学を駆使してカウンセリングなどの仕事を行う人のことを指します。

この発達心理学というものを深く学ぶことによって、保育士にとってさまざまなメリットがあるのです。そんな臨床発達心理士の資格概要・取得方法・どのようなメリットがあるのかなどについてそれぞれ簡単に説明します。

臨床発達心理士の資格概要と取得方法について

臨床発達心理士は、一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構が認定を行っている民間資格です。その名前のとおり、発達心理学を用いて子供が抱えるあらゆる問題・保護者が抱えるあらゆる問題を解決するためのアプローチをかけることのできる人材の育成が目的となっています。

この臨床発達心理士の資格を取得するには、さまざまな条件が設けられているのです。その条件というのは三つ。「発達心理学隣接諸科学修士課程を修了している」「5つの指定科目すべての単位を取得している」「200時間以上の臨床実習経験を持つ」という三つの条件です。

これらの条件を満たしていなければ、臨床発達心理士の資格を取得することはできません。「スキルアップを目指す保育士におすすめです」と述べましたが、保育士なら誰でも取得できる資格ではありませんね。条件としては難しいですが、この資格だけでも十分仕事ができるほどためになる資格なので、条件を満たすことのできる人は取得を考えてみれば良いでしょう。

保育士が臨床発達心理士の資格を取るメリットとは

福祉関係施設の転職先が増える

臨床発達心理士の資格を取るメリットとして、まず第一に考えられるのが、転職先の選択肢が広くなることです。もちろん保育園でも役に立ちますが、それ以外の福祉関係施設への転職も考えられます。たとえば、こども支援センターや老人ホームなどですね。

こども支援センターは、保育士としての経験を活かしながら臨床発達心理士として仕事をすることができるため、とても良い選択肢と言えるでしょう。どうして老人ホームの転職にも役立つのかというと、この発達心理学というのはこどもから大人、老年期にいたるまで人生を通した精神発達を追う学問であるからです。

また、福祉関係だけでなく、教育の分野においても幅が広がります。学校の相談室が、臨床発達心理士の資格を持った保育士が転職を考えられる教育関係の職場です。なんにせよ選択肢の幅がとても広くなるということですね。

保護者へのフォローができる

この資格を持っていると、保護者へのフォローもしやすくなります。子供の精神発達についての知識が大量に頭の中に蓄えられているため、保護者から子供の精神状態やその発達に関係する相談をされた際には、その相談に適切に応じることができるでしょう。ほかの相談内容でも、発達心理学の観点から、科学的な論拠に基づいたアドバイスができます。

そのことによって、保護者からの信頼もあがり、自分自身も相談の答えに自信を持つことができるのです。

普段の保育に大いに役立つ

臨床発達心理士の資格は、特別な仕事をしなくても、特別な職場に転職せずとも、保護者からの相談を受けずとも自分自身がその資格と知識を役立てることができるのです。普段からの保育で悩むことも多いでしょう。子供のことで保育に悩んだ際、自らが発達心理学の考え方に基づいて保育を行うことによって、自分の仕事に根拠を持つことができるのです。

少しは仕事がしやすくなるでしょう。また、発達心理学に基づいて保育を行うことによって正しい接し方ができるようになります。保育に一貫性が生まれ、それぞれの子供を平等に扱うこともできるかもしれませんね。一貫性が生まれ、根拠にはなりますが、抽象的な分野なので応用もききます。

まとめ

臨床発達心理士は、資格を取得するハードルは高いのですが、その活躍範囲はとても広いです。保育士として現在の現場で役立てることもできますし、ほかの関連施設に転職することも考えられます。

保育士を離れ、臨床発達心理士として生きていくことを選べば給料も良くなるでしょう。さまざまなメリットがあるので、取得できるなと感じた方は、挑戦してみればいいのではないでしょうか。