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東京都は都道府県別人口第1位である日本の首都。あらゆる事柄の中心地として知られています。東京は若者の数が他の地域に比べて多く、子供の数も多いです。つまり、保育施設数がとても多く、保育士の求人も多い地域と言えます。

保育士が東京で働くということはどういうことか、東京の保育士求人にはどのようなものがあるか、簡単にまとめてみました。現在東京やその近辺で暮らしている人、上京しようと考えている人、ご参照ください。

東京都の保育士の状況

給料

東京都は待機児童問題が深刻化しています。保育園や保育士のニーズがとても高いのですが、平均年収は高いとは言えません。その平均年収は328万円で47都道府県中16位。一方1位の京都府は385万円となっています。東京都での保育士平均年収、全職種比はたったの5割程度。東京都内での保育士の待遇の悪さが伺えます。

保育士と他職種との年収格差は、全国ワースト2位。東京は物価が高いにもかかわらず、その生活に見合うだけの給料を受け取ることができていないということが、散々叫ばれている保育士の待遇問題の大きな課題なのです。

なお、以上の平均年収・全職種比は厚生労働省の平成25年賃金構造基本統計調査を基にしたものとなっています。

福利厚生

給料は他の職種と比べて圧倒的に低く、他道府県と比べても高いとは言えませんが、福利厚生は手厚い傾向があります。大手企業の企業内保育所などが東京都内……特に23区内には多く、そういったところであれば産休や育休制度だけでなく、長期休暇が取得できるところなども多いです。

東京都ならではの求人が狙い目!

ライフワークバランス重視の人におすすめの職場

企業内保育室の求人は、東京都のような都市部にしか無いと言っても良いほど貴重な求人です。東京都には企業内保育室の求人がとても多く、企業内保育室は比較的好条件の求人が多い傾向があります。安定した給料を得ながら、残業はしたくないという人におすすめです。

実際に港区で出されている求人を見てみると、一般保育士で月給30万円以上というものがありました。給料もそうですが、企業内保育室で注目すべきは「残業の少なさ」と「休みの曜日」です。保育士は残業があって土日に休めるとは限らない仕事ですが、企業内保育室だと定時で終わる日が多く土日も休みであることが多いです。

ライフワークバランスを保ちたい人は狙い目です。

特技を活かしたい・非常勤で働きたいという人におすすめの職場

保育士資格を活かして働きながらも、自分の特技や趣味を活かして働きたいという人には、東京都で幼児向けの習い事教室の保育士として働くことをおすすめします。幼児向けの習い事教室には水泳・英語・音楽・絵画など様々なジャンルのものがあるので、自分の特技が活かせる職場が見つかるはずです。水泳は水泳インストラクターの資格が必要とされる場合が多く、英語はTOEICの点数が選考材料となったりしてハードルが高めですが、挑戦してみる価値はあるでしょう。

2016年8月現在、東京都千代田区には子供英会話教室のアルバイト求人も出ています。アルバイト・パートといった非常勤の求人が多いのも幼児向け習い事教室の求人の特徴です。他には国分寺駅のスポーツクラブで保育資格有資格者向けのアルバイト求人が出ています。

パート・アルバイトといった非常勤の求人を探している人にもおすすめです。

東京には多数の幼児向け習い事教室があるので、探してみてはいかがでしょうか。

東京都で働くことのメリット・デメリット

復職しやすい

東京都には他の地域に比べて多数の求人があります。待機児童問題など多数の問題を抱えている東京都は保育士のニーズが非常に高いです。保育士資格を持ちながら保育士として働いていない潜在保育士の人数も多いと言われています。

保育士としての仕事にブランクがあるという人は経験があるというだけでも優遇されることが多いですし、ブランクOKという職場が多いため復職がしやすいです。保育士業務未経験の有資格者であったとしても多数の求人を見つけることができます。

ブランクあり、未経験といった保育士が仕事を見つけやすいというメリットがあるのです。

施設の種類がどこよりも豊富

認可保育園だけでなく、認証保育園といった東京都独自の制度があります。認可保育園は施設ごとに年齢が異なりますが、認証保育園だと0歳から保育をすることが義務付けられており、幅広い年齢層の子供を相手にすることが可能です。

認可・認証・無認可というような大きなくくりだけでなく、その中身を見てみると、さらに種類が豊富。企業内保育室・院内保育室・24時間対応の託児所・駅中保育園・施設内託児所……。先ほど挙げた幼児向け習い事教室も含めると、職場の種類はとても多いです。

運営元も社会福祉法人・学校法人・株式会社と幅広く揃っています。近年は株式会社の運営する施設が増えているようです。このように豊富な選択肢から選ぶことができるというのが、東京都で働くメリットと言えるでしょう。

新人保育士は食べていくだけでも精一杯

東京都で新人保育士が働くと、とても苦労します。東京都は地方より物価が高い地域であるにもかかわらず、平均年収は16位、他職種との年収格差はワースト2位だということを冒頭で述べました。実際に求人を見てみると、15万円から20万円程度の月給を設定しているものが多いです。

中途採用でもこの程度の給料なのですから、資格を取得したばかり・大学や専門学校を出たばかりの保育士に対する給料は10万円から15万円程度になることを覚悟しなければなりません。実際、東京都内の若手保育士の給料が低すぎるということは何年も前から問題になっていることです。

東京都の保育士の給料が上がっているとはいえ、新人保育士がいきなり上京して一人暮らしをしながら働くというのは不向きでしょう。

まとめ

東京都はさまざまな施設があり、選択肢が広いです。常勤で仕事を探している人・ブランクがあって復職希望の人、潜在保育士で保育士業務未経験の人、非常勤の仕事を探している人……さまざまな雇用条件のニーズを満たすことができます。特技や趣味を活かして働けるような求人が多く、ライフワークバランスが保てるような求人も多いです。

給料が低いといった条件面での厳しい現実はあれども、どんな保育士のニーズも受け入れられるほどに多様な職場があるというのが、東京都で働くメリットと言えます。東京都で働くなら、厳しい現実を受け入れつつ、自分がどこを重視して仕事を探すのかが大切でしょう。