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神奈川県は東京都に隣接していて、神奈川県に住んで東京都に通勤をするというサラリーマンが多いです。家族世帯も大勢住んでいるため保育園の数も多く、保育士のニーズも多い傾向があります。

自分自身が東京都に働きに出ている会社員と結婚していて、神奈川県で仕事を探しているという人も多いのではないでしょうか。

神奈川県で働く保育士の9割以上が女性で、6割以上に子供がいるという調査結果もあります。そこで、そんなママさん保育士にとって、神奈川県は働きやすい県となっているのかどうかを考えてみました。

神奈川県はママさん保育士にとって働きやすい県?

育児休暇が取得できる求人が多い

神奈川県は、育児休暇や産前産後休暇が取得できるという保育園の求人がとても多いです。子供の面倒をみる保育士ですが、一番面倒をみなければならないのは自分の子供。

子供が生まれたときに十分な休暇をとって、落ち着いたときにまた働くことができるというのは、保育士の女性にとってはとても大切なことです。

神奈川県は育児休暇・産休の取得率が高い職場が多く、そういったところの求人が多く出回るため、ママさんに優しい県だと言えるでしょう。

残業無し・休日日数多い職場の求人が多い

保育園で働いている保育士には残業がつきものです。イベントごとがあるときには残業をしなければなりませんし、園内の清掃や壁面製作・書類作成などは子供が帰った後にすることが多いのです。子供がいる間は子供の世話に追われ、満足な休憩も取れません。

自分の子供を世話しなければならないママさん保育士にとって、残業が無いというのは重要なポイント。それでいて年間休日日数が多く、土日祝日に休めるところなら完璧ではないでしょうか。その三拍子が揃っているのが、企業内保育です。

神奈川県は東京都ほどではありませんが、企業内保育の求人が多い傾向があります。企業内保育の求人が多い地域は、横浜市と川崎市です。中には年間休日128日というところもありますし、理化学研究所の保育所など他では見ないような面白い求人もあります。

非常勤の求人について

神奈川県は非常勤の求人が特別多い地域ではありません。東京と比べるとアルバイト・パートといった非常勤求人の割合は低い傾向があります。ただ、非常勤として働くことのできる施設・求人を出している施設の種類が豊富です。

病院内保育が多数のパート求人を出していますし、学童保育などの時間帯が短く限られている施設の求人も多く出回ります。学童保育は派遣社員の求人が多いです。もちろん認可保育園の求人もあります。

非常勤を探しているママさん保育士に特別やさしい県ではありませんが、非常勤でも幅広い施設を選択肢に入れることができるのです。

神奈川県で保育士として復職するときに知っておきたいこと

有資格者の半数が潜在保育士

神奈川県の保育士実態調査(平成26年度)によれば、保育士資格有資格者のうち、現在保育士として働いている人が47.8%とのことです。次に多いのが「現在働いていないが、保育士として働いた経験がある」という人で、15.8%。その次が「現在保育士以外の職種で働いているが、過去に保育士経験がある」という人で、14.3%。

「現在働いていない」というのは無職・専業主婦などをしている場合です。神奈川県は女性が多く子供がいるという人も多いですから、専業主婦がほとんどでしょう。

さらに「現在保育士以外の職種で働いていて、保育士経験も無い」という人が12.7%。「働いていないし保育士経験もない」という人が7.4%。残り0.6%は過去に一度も働いたことが無いという人です。

つまり有資格者のうちの半数が潜在保育士で、専業主婦をしている人の割合も高いということになります。ブランクがあるという人も多いです。そこで、ブランクがある人の復職について考えてみなければならないでしょう。

ブランクOKの求人は多い?

神奈川県は半数が潜在保育士という状況があり、子持ちの保育士も多い……そういった現状のためか、ブランクあり歓迎とする施設の数はとても多いです。

横浜市や川崎市は求人の総数・施設の総数が多いため特に多いですが、その他郊外の地域についてもブランクあり歓迎という求人が多い傾向があります。

ただブランクあり歓迎としている求人の多くは、月給20万円以下。中には月給15万円というところも多く、給料に関して期待はできません。では復職を考えている人はどこを重視すべきなのか。それは、休みの日数・駅から近いかどうか・保育園の規模です。

幸い神奈川県のブランクあり歓迎としている保育園求人の中には、年間休日日数120日以上のところが多い傾向があります。駅から徒歩5分以内というところも多く、通いやすい駅の近場で探せば通勤もあまり苦にならず、続けやすいでしょう。

規模に関しては大規模な保育園よりも小規模な保育園のほうが、ブランクありの人にはおすすめです。小規模保育園のほうがひとりひとりじっくりと世話をすることができますし、職場の人間関係も良好であることが多い傾向があります。神奈川県で特別数が多いわけではありませんが、武蔵小杉駅・元住吉駅などで見つかることが多いので探してみると良いでしょう。

まとめ

神奈川県で働く保育士はママさんが多い。そのことを県が把握し公表しているからこそ、ママさんにやさしい職場が多くなっているのでしょう。産休・育休の取得はもちろん、長期休暇や連休が取得できるというところも比較的多いです。福利厚生が充実していると言えるでしょう。

ブランクのある人を受け入れる職場が多いですが、常勤でも15万円から20万円までというところが多いので、給料には期待できません。ブランクがあるなら非常勤で探すという手もあります。神奈川県は、ママさん保育士にやさしい県だと言えるのではないでしょうか。