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短大時に就職活動をした中の1つの園から内定をもらい、卒業してすぐに認可保育園へ就職をしました。

認可保育園を退職した理由

早朝保育から夕方時間外保育まで勤務時間が長く、残業代もない、子どもが残っていたらそのまま時間外保育に流されていくほとんどサービス残業の形で勤務していました。土日祝日は園は休みですが、職員は行事前などは出勤でした。

さらに音楽への教育に力を入れていて、保育士に対してもピアノの課題が出され、完璧に弾きこなさないと主任からのチェックが入り嫌味を言われるストレスの多い日々でした。

勤務時間も長いため、ピアノが苦手な私には課題をこなすことも困難になり、疲れからなんでもない曲までミスをしては、そんなときに限って主任が聞いているという状況があり、そのたびに肩身の狭い思いもしました。

体力と人間関係に限界を感じ、22歳の時に勤続2年で退職しました。退職理由は体調不良です。

駅前託児所のオープニングスタッフとして再就職

その後、別の仕事を探してみようかと思っていた矢先に、友人の紹介である経営者の方と知り合う機会があり、事業の一環として新しく駅前託児所を新設するという話を聞き、オープニングスタッフとして来てほしいといわれました。23歳の時です。

無認可の駅ビルに入っている1室です。まず無認可ということで、抵抗がありましたが、初めはアルバイトという形で、先輩保育士の仕事をサポートしたり、お手伝いのようなことから始めました。

先輩スタッフの前職も無認可保育園だったため、仕事に慣れており、また、狭いスペースながら乳児のお昼寝のスペースや体を使った遊びのできるスペースなどを分けており、お散歩も近所の公園に時間を決めて安全に連れ出すルートを確保していたりと、安全で安心して預けられる設備も整っており、次第にここで働きたいという思いを持ちました。

今思えば、無認可、というだけで、きちんとしていないのでは、問題が起こる確率が高いのでは、職員もバイトなど教育的に大丈夫なのか、など偏見を持っていたことがあり、そういう無知な自分を恥ずかしく思います。

その後5年間勤続し、結婚と妊娠が同時に判明、つわりがひどくて出勤自体が困難になったことと、新居が別件になることから、28歳でそのまま退職することとなりました。

転職して良かったこと・変わったこと

24時間託児所でしたが、幸いというか、家の都合で夜勤希望の保育士がおり、私は日勤のみで時間通りに勤務し帰宅することができました。8時半から5時まででした。

土日祝日も空いているので月休8日のシフト制で正式採用になってからは有給休暇も取れました。

英語教育に力を入れていて、希望者は曜日を決めて専属の先生に習うこともでき、人数が多い日は補助のために私も一緒に参加していましたが、英語を強要されることはありませんでした。

年収で考えると認可保育園はボーナスがあり、無認可のほうはなしでした。認可保育園では勤続年数が少ないため昇給はなく、初任給のまま退職したので、拘束、勤務時間を時給に換算するととてつもなく安く感じました。

無認可保育園のほうは夜勤に入ると時給が高くなるので、夜勤の人は高額になっていたと思います。私は日勤でしたのでそこまで高額にはなりませんでしたが、上司からのプレッシャーがなく楽しく働けたので、給料に不満はありませんでした。

5年働いたので昇給もあり、ボーナスはありませんでしたが、スタッフが仲が良く、よく経営者の方に差し入れやごちそうをしていただき、いろんなお店での飲食を経験でき、食費は助かっていました。

ピアノは自分たちで選曲したり、行事もスタッフで考えるので、指示されたことを機械的にこなしているという強制もなく、楽しんでプログラムしていました。

子育てをしていて感じるのは、子どもにとってはどちらの園でもとてものびのびと楽しめる環境になっていると思います。先の園もとても人気の高い、教育熱心で行儀にも力を入れた園だったからです。

ただ、自分に合わなかった、それだけだと思います。どちらの園も、子どものためによりよく、ということを考えている点は共通していると感じます。