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保育士の勤務先といえば、保育園ですが、保育園にもさまざまな種類があります。一般的なものから、そうでないものまで、幅広い場所に幅広いタイプの保育施設があるのです。

保育というのは、状況や状態に合わせて形を変えていきます。そうでなくては、幅広い需要や子供達の状態に合わせた保育ができませんからね。

さまざまな種類の保育園がある中で、ここでは一般的に認知されている保育施設に関してそれぞれ簡単に説明します。保育施設にはどのようなものがあるのかを知り、自分にぴったり合う職場を見つけるための参考にしましょう。

認可保育園と認証保育園

認可保育園とは

認可保育園というのは、児童福祉法に基づいた児童福祉施設のことです。児童福祉施設は、国によって施設の広さや、子供の年齢・人数に合わせての職員数、給食設備に防災管理・衛生管理などの基準が定められています。

そういった条件をクリアして都道府県知事の認可を受けた保育園が、認可保育園になるわけです。

これには、各自治体が運営している公立の保育園と、社会福祉法人などが運営している私立の保育園があります。いずれにせよ、認可保育園は税金による補助金で運営されているのです。

まとめると、国に認められた保育園ということになるでしょうか。

認証保育園とは

認可保育園が国に認められ、国によって定められた基準に沿った保育園であれば、認証保育園は東京都独自基準によって認められた保育園ということになります。

国の基準による認可保育園の設置基準というのは、大都市では設置が困難です。児童数が多いですから、保育士の配置基準なども満たせない場合が多くなります。

そこで、東京都は東京の特徴・特性に着目し、独自の基準を設定しました。そうして多くの企業を参入させ、企業間の競争を促進し、さまざまな保育の需要にこたえることができるように、認証保育園制度をつくったのです。東京都以外では、認証保育園はありません。

認可保育園との違いは、さまざまなところにあります。まず、定員です。認可保育園の定員は60人以上または20人以上ですが、認証保育園の場合は定員20人から120人または6人から29人となっています。認可保育園では0歳児の保育枠が無いところがありますが、認証保育園は必ず0歳児を受け入れている。

他にも、さまざまな違いがあるのです。

その他の保育施設

認定こども園

認定こども園というのは、就学前の児童に対して幼児教育や保育を提供している保育園のことです。保護者の有無に関わらず受け入れ、一体的に保育と教育を行うことを目的としています。

少子化が急速に進んでいく中、家庭・地域を取り巻いている環境が変化していることに伴って、多様な保護者のニーズに応えるため、平成18年10月に認定こども園が創設されました。

認可保育園の場合と同じで、私立のものと公立のものがあります。

無認可保育園(認可外保育園)

認可保育園や認証保育園・認定こども園と、何かしら「認」という文字がつきますが、認可外保育園というものもあります。

これはそのままの意味で、設置基準の関係上、国の認可を得ることができていない保育施設のっとを指す言葉です。認証保育園も、この認可外保育園のひとつということになります。

認可外保育園には、認証保育園のほかにも、ベビーホテル・深夜の保育施設・企業や官庁・大学などが職員・学生用に開いているような保育施設も含まれているのです。認可されていないものはすべて含まれるため、とても基準が広いですね。

特徴も一概に述べることが難しいのですが、すべてに共通していることといえば、運営の資金が公的補助によって賄われるものではないということです。

認可されていないということは、国も税金を出すことができません。そのため、保育料の設定を各保育施設が行い、それによって運営費用を出しているため、認可保育園よりも保育料が高く、運営費用も公定のものではなくなっています。

そのため、認可保育園と比べると、給料などに違いが出ることも考えられるでしょう。

まとめ

以上のように、一般的な保育士の就業先だけを挙げても、さまざまなところがあります。紹介した特長は一部のものですし、それぞれの施設によって仕事内容や給料・待遇などに違いがあることも考えられるのです。就業先選びは、慎重にしましょう。