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学歴というのは、どこに行ったとしても一生付きまとってくるものです。頭の良さは学歴や偏差値では図れないとわかっていても、選考時点では学歴でしか判断材料が無いため、学歴が重要視されています。

一部の仕事を除いて、ほとんどの業界で学歴は必要とされているのです。

保育士として仕事をしている人やこれから保育士になる人の中にも、学歴について気になっている人が多いのではないでしょうか。

学歴は保育士としての待遇に何か影響を与えることがあるのか。結論から述べれば、影響する「ことも」あります。

保育士に学歴は必要?

単に働くだけなら、資格があれば良い

保育士として単に働くだけで、職場を選ばないというのであれば、学歴は特に必要とされません。大卒以上の人でなければ雇わないとしているところは、少数派です。保育園で保育氏として仕事をするだけなら、保育士の資格さえあれば問題ありません。

学歴はプラスアルファとして必要とされる

保育士にとって学歴というのは、自分の能力を示すための材料のうちのひとつです。それがすべてというわけではありません。保育士としての能力は、保育士資格と職務経験だけで十分証明できますし、それで事足りています。

では、保育士の選考で学歴はどのような理由で見られるのか。それはプラスアルファとして、その人の教養・常識などを図る材料としているためです。

大学卒業ということであれば、大学四年間学んだということで教養の証明にもなりますからね。そういったプラスアルファの材料として使われます。

学歴で保育士の待遇は変わる?

公立は給料に違いが出る

公立の認可保育園に転職をしようとする場合、学歴によって給料に違いが出ます。公立の認可保育園の保育士の初任給は、それぞれ地方によって違うことがあるので、平均について紹介しましょう。

まず、四年制大学を卒業した人は、基本給が17万円前後となり、そこに各種手当てが加わります。短大や専門学校を卒業した人は、基本給が16万円前後となり、そこに各種手当てが加わるといった形になるのです。

手取りにすれば、大卒が14万円プラス手当て、短大・専門卒が13万円プラス手当てということになるでしょうか。

私立の場合は学歴では待遇は変わらないことが多い

公立では初任給という形でわかりやすく待遇の違いが出るのですが、私立の保育園の場合、学歴では待遇が変わらないことが多いです。

ただし、幼児向けの英会話教室など、英語力など学力が問われる職場の場合、学歴で待遇が変わる可能性もあります。

ナショナルスクールなどでも大学卒業以上の資格が求められたり、大卒と短大卒・専門卒とでは待遇が違ったりします。

学歴以外で保育士の待遇に影響を与えるもの

看護師資格など、他の資格

学歴が待遇に影響を与えないことが多いということですが、ではどのようなものが待遇を左右しているのかというと、保育士以外の資格が左右することがあるようです。

これは職場によるのですが、保育士資格だけでなく、看護師資格や幼稚園教諭があるのが好ましいという職場があります。たとえば、認定こども園などです。

認定こども園ではすべての年齢の子供に対応するのに、保育士資格と幼稚園教諭の資格が必要になります。子供の成長と一緒に、担任先生もクラスが上がることがあるのですが、保育士資格だけだと幼稚園教育に差し掛かる際に離脱しなければいけません。

やはり、同じ人が保育・教育に携わるほうが好ましいでしょうから、両方に携わることのできる人材は貴重で、重宝されます。

そうして待遇が良くなるのです。認定こども園のほかにも、病児保育室では看護師資格を持っていると資格手当として待遇がアップすることがあります。

保育士としての経験

最後に待遇を左右するのは、やはり保育士としての経験です。幅広い経験があれば、それだけ頼れる人材ということになり、自然と待遇もよくなります。

たとえば病児保育を経験した人であれば、もしもの事態に対応することができるようになり、普通の保育園でも重宝されるのです。

他の職場での経験が認められ、転職先で待遇が上がるということはよくあります。保育士にとって必要なのは学歴ではなく経験やそのほかの関連資格と考えてよいのではないでしょうか。