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5年という年月は、とても長いです。4年制大学新卒で入った場合は、23歳から28歳・・・。20代前半からアラサーですから、とても長い年月であることがわかるでしょう。5年も経験すると、もはや中堅です。それより長く働くと、ベテランと呼ばれる日もそう遠くはありません。

長く経験しているからこそ、5年目以降の保育士には特有の悩みがあります。5年目以降の保育士にありがちな悩みと、精神状態を保つために大切なこと・注意すべきことについて紹介しましょう。

5年目以降の保育士にありがちな悩み

他の進路に進んだ友人に比べて・・・年収が低すぎる

同窓会などで、高校の同級生に会うこともあるでしょう。久しぶりに会った友人達をお酒を飲みながら「今お前何してるんだよ」というお決まりのトークをする。頻繁に会っていない人の場合は、何の仕事をしているのか、初めて聞くことでしょう。そうすると、どうしてもお金の話になります。

いくら稼いでいるのかという話を聞き、同じ経験年数で自分の倍以上稼いでいる人の存在を知るのです。

保育士は5年経験しても年収250万円から350万円の間くらいでしょうか。他の企業で5年も経験すれば、400万円は超えています。自分の倍近く稼いでいるのです。

そうして、自分の年収が低すぎることに、気が付く人が多くなるのが、5年目以降にありがちです。

後輩が言うことを聞いてくれない

5年目以降ともなれば、後輩がたくさん出来ていることでしょう。自分よりも経験年数の少ない保育士としての後輩に何かを指導する・何かを頼むということもあるはずです。そうすると、後輩が言うことを聞いてくれないという悩みがつき物になります。

人を指導したり、人に指示をする立場の人間は、誰でも抱える悩みです。人を動かすというのは案外難しく、なかなか言うことを聞いてくれない・話すら聞いていないということもあります。そこで怒鳴ってしまう人にはなりたくなくても、ついつい怒鳴ってしまう。

後輩が言うことを聞いてくれないという悩みから、なりたい上司像とかけ離れ、なりたくないと願った「あの」上司のようになってしまう。そのような悩みを、5年目以降の保育士は抱えていることが多いです。

なんとなく先が見える不安

1年目の頃は、先行きなんて何も見えなかったでしょう。真っ暗闇の中で、手探りで前に進んでいたかと思います。前に進んでいるのかもわからないまま、でも、しっかりと前に進む。5年目ともなれば、真っ暗闇ではなくなります。たとえるなら、霧です。

なんとなく、薄ぼんやりと先行きが見えてきます。見えている状態というのは、見えない状態よりも怖いものです。

先を見つめてみれば、職場にいる嫌な上司の姿。気苦労でつぶれそうになっている先輩の姿が浮かぶ。自分もあんな風になるのかと、なんとなく、自分の未来を察するようになります。

そうして、不安になるのです。

5年目以降の保育士の精神状態のために大切なこと・注意すべきこと

うつ病に注意

5年以上も不安や悩み・ストレスを抱えていると、いつ限界がきてもおかしくありません。いつ、心が壊れても不思議ではないのです。

心というのは器です。器には限りがあります。浅い器・深い器と人によってその深さは違えど、いつか限界が来るのです。しかも、この器は「覆水盆に返る」器。零れ落ちた水=発散したはずのストレスが、次の日には返ってきたりするのです。

そうして、限界になってくると、うつ病になりかねません。事実、保育士にはうつ病になる人が多いです。日本人全体でも、うつ病は多い。精神病は日本人の国民病だと言えるほどに、その患者数は多くなっています。気をつけましょう。

「いつでも転職できる」という気持ちで

5年も経験しているのですから、いつでも転職できるのだと思っておきましょう。

事実、5年以上経験している保育士であれば、転職先はあまり困りません。保育士不足な施設が多いため、中堅以上の保育士の受け入れ先は多いです。いつでも転職できます。

辛くなったら、「いつでも辞められるんだぞ」と心の中で唱えましょう。

過去を振り返らず、先を見ない

最後に、5年以上経験している保育士の悩みを解決する・悩みを解消するために必要な心構えをお教えします。それは、過去も未来も見ないことです。

過去を見ていても、過去には戻れないのですから、どうしようもありません。過去の失敗にとらわれては、未来は無い。先を見据えろと、啓蒙活動かなどがしきりに言いますが、未来を見つめていては今はつかめません。